思考を超えた節税で企業の可処分所得の最大化を目指す:安藤税務会計事務所

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借入金の返済は経費にならないの?

 

今日のエントリーは、ホントによく質問されることです。

お金が出ていって、しかも手元に何も残らなければ、経費になると考えている人がなんと多いことか!

あ、ほらね。

いま、『えっ?経費にならないのっ?』って考えたでしょ?

いやいや、隠さなくてもいいんですよ。

あなたの気持ち、よくわかります。

でも、

 

 

 

経費にはならないんですっ!

 

 

 

残念ながら、ね。

『えっ?なんで?おかしいじゃんっ!』って思いますか?

それなら、逆にお尋ねします。 

お金を借りた時、売上にしましたか?

1000万円借りたら1000万円の利益になりますか?

 

 

 

ならないでしょ?

 

 

 

なりませんよね。

借りた時に売上にならないものが、返した時に経費になるはずがないでしょ?

でしょ?

 

ただし、1000万円借りたとしても返す時には1000万円以上返しますよね。

どうして返す方が増えるんですか?

そう、利息が付くからですよね。

この利息部分、つまり1000万円を超えて返済する部分については、当然経費になります。

なぜならば、純粋に出て行くだけの部分だからです。

一旦借りたものを返すんじゃないからですね。

 

借入金の返済について、ご理解いただけました?

借りたものを返すのは経費にならない。

これも会計センスの一つですよ。

 

 

 

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繰延資産・・・それは塊だっ!

 

【繰延資産】ってご存じですか?

聞いたことのない人も多いかと思います。

貸借対照表の左側、つまり資産の部の一番下あたりに出没する、正体不明の資産を指します。

『資産の部に出没するということは、やはり資産なんだろうけど・・・。』

こんな感じじゃないですか?

 

この【繰延資産】って一体なんでしょう?

いきなり正体からバラしちゃいます。

これは

 

  

費 用 の 塊

 

 

 

だと思って下さい。

『えっ?費用がどうして貸借対照表に載ってるの?』

そう感じた方は会計センスのある方です。

なぜならば、費用は損益計算書に記載されるはずだからですね。

その費用が、どうして貸借対照表にそれも資産として記載されているのでしょう?

これがこの【繰延資産】の秘密なんです。

 

それではもう少し詳しく見ていくことにします。

費用の塊といいましたが、実はこの【塊】に意味があるんです。

つまりある特殊な費用をひとまとめにしたものだと思って下さい。

主な繰延資産には次のようなものがあります。

 ・開業費

 ・開発費

 ・試験研究費

 ・・・・

他にもありますが、この3つが有名ですね。

簡単に説明していきます。

 ・開業費とは、会社設立から実際に開業するまでの間にかかった費用を指します。

 ・開発費とは、新たな市場を開発するためにかかった費用を指します。

 ・試験研究費とは、新たな製品等を作り出すための試験研究にかかった費用を指します。

 

これらの説明を見た時に、ある一つの共通点が見えてきます。

それは、

 

 

 

この先数年間の収益に対応する費用

 

 

 

だということです。

似たような表現をどこかで見ましたよね?

覚えてますか?

そうです、費用収益対応の原則を説明した時に出てきた減価償却に似てますよね。

減価償却とは、この先数年にわたり収益に貢献する資産を費用化する時の方法でした。

繰延資産も同じ考え方をするものなんです。

ですから、費用化のプロセスも減価償却と同じです。

ただし、減価償却と繰延資産とでは大きく違う点が一つあります。

それは

 

 

 

繰延資産は実態がないっ!

 

 

 

ということです。

減価償却の対象となる資産とは、例えば自動車のように実態のあるものとなります。

しかし繰延資産は費用の塊ですから、実態がないんです。

今、ものすごく重要なことを書いたのに気づきましたか?

わかんなかったでしょ?

こういうところでも会計センスが試されるんですよ(笑)。

 はい、答えは【実態がない】です。

『えっ?それがどうしたの?』って人も多いでしょう。

それじゃ言いましょうっ!

 

 

 

実態がないものが資産なんですか?

 

  

 

ということです。

そんなもの資産価値がないに決まってますよね。

資産価値がなければどうなるか?

そうです、

 

 

 

融資の際、銀行は無いものとして判断する

 

 

 

ということです。

当然ですよねっ!

でも、いるんですよ。

資産を増やすために(赤字を隠すために)開発費や試験研究費を計上する人が。

こんなことやっても、全然意味ありませんから。

だって以前も言ったでしょ?

銀行の融資係がやる一番はじめの仕事は、決算書の組み替えだって。

こんな小手先の業が通用するほど、実際は甘くはないって事です。

だからといって、全く意味のないものって訳じゃありませんから、勘違いしないで下さいね。

きちんと意味を理解した上で使うならば、もちろん有用なんですから。

 

 

 

・・・・・・(泣)

ちょっとサボったら一気に落ちますね!

まだまだウエスタンは半人前だということです。 

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それでも会計って難しい!?

 

1ヶ月間ウエスタン会計を書き続けてきましたが、会計の基本的な考え方はおおかた理解してもらえたんじゃないかな、と思います。

このあたりに来て、実際に実務に就かれている人は『そんなこと言ったって、やっぱ会計って難しいよ!』と感じているんじゃないでしょうか。

はい、やはり実務は学問では出てこないものが沢山出てきますから、難しいんです。

これは仕方ありません。

何でもそうですが、実務はこなしながら覚えていくしかないんです。

しかしその場合でも、ウエスタン会計が理解できているかどうかで大きく変わってくると思います。

なぜならば、ウエスタン会計は会計センスを身につけるためのものだからです。

会計センスを身につけて実務をやると、理解度が全然変わってきますからね。

 

それじゃ今日は、なぜ実務での会計が難しいのかを説明しましょう。

これって実は明確な回答があるんです。

それは

 

 

 

実務は税法が絡むからっ!

 

 

 

なんです。

 

最近会計ソフトがどんどん便利になり、かつ、安価になってきています。

これを捉えて『もう税理士なんて必要ない時代だ!』なんて人がいるんですね。

こういう人は、実務における会計が全くわかっていないだけなんです。

一つ例を挙げてみましょう。

昨日のエントリー『会計の世界に絶対は存在しないっ!』で減価償却の話を書きました。

そこで、『自社で独自の方法を創造したならば、それが合理的でありさえすればそれでもOKなんです。 』と書きましたね。

これは会計では全く問題ありません。

しかし、税法では大いに問題ありなんです。

 

ここが実務の難しいところなんです。

 

実際に実務で使う会計は、全て税法が絡みます。

つまり、会計だけを勉強していても実務では全く役に立たないんですね。

だから会計は難しいって言われるんです。

 

『それじゃ、会計なんか勉強しても意味ないじゃんっ!』って思ったでしょ?

いやいや、隠さなくてもわかってます。

・・・・・・・・・・・

ん?何か期待してませんか?

期待してるでしょ?

この一言を期待してるでしょ?

 

 

 

でも税法なんて必要ありませんっ!!

 

 

 

ね、ちょっとホッとしました?(笑)

もちろん知ってるに越したことはないんですよ。

でも知らなくてもいいんです。

なぜならば

 

 

 

そのために税理士がいるんでしょ?

 

 

 

ってことなんです。

いいですか、何でもかんでも自分でやろうなんて考えは捨てた方がいいですよ。

そんなのムリですし、時間の無駄です。

あなたは最低限のことだけをやれば、それでいいんです。

そんなやっても無駄なだけの超専門知識なんて、その道の専門家に任せりゃいいんです。

そしてその空いた時間で、経営者としてやらなければならないことをやりゃいいんですよ。

となると、身につけるべき会計はウエスタン会計で十分だって事です。

 

わかりますよね!

 

私は少し規模が大きくなると、経理担当者を入れることを勧めています。

経理担当者を入れることを嫌がって、とにかくアウトソーシングしたがる経営者っているんですね。

でも、そういう企業に限って大きくなれないんです。

どうしてかわかりますか?

なんだかんだいっても、経理って企業の屋台骨なんですよ。

企業の目的ってなんですか?

ぶっちゃけ、お金儲けでしょ?

お金儲けないと、社会貢献も何もできませんからね。

そのお金を管理する部門をアウトソーシングするような企業が大きくなれると思いますか?

なれるはずがありませんっ!

 

あの有名なワタミの社長も、独立して数年後に一度倒産しかかってるんですね。

原因は経理をないがしろにしたため、資金繰りが悪化したことにあります。

そして渡邉美樹社長はどうしたと思いますか?

徹底して会計の勉強をしたんです。

だから、あれだけの企業になれたんですよ。

 

大きくなっている企業は、間違いなく経理を重要視しています。

だ・か・ら、いつも言ってるでしょ?

 

 

 

会計はあなたのためにあるっ!

 

 

 

って。

これが理解できた人だけが、成功できるんです。

企業の成功の裏には、必ず経理が存在します。

さぁそうとわかったら、もう一度はじめからウエスタン会計を読み直してみて下さいね。

なぜならば・・・

 

 

 

ごめんね、本になるのは来年だからです(笑)。

 

 

 

・・・・・・(号泣)

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会計の世界に絶対は存在しないっ!

 

よく『絶対なんて事はあり得ない』といわれますよね。

ご多分に漏れず、会計の世界にも絶対というものは存在しません。

絶対に正しい会計なんてものは存在しないんです。

ということは、どういう事かわかりますか?

そうです、絶対に正しい利益なんて計算できないということなんですね。

 

『えっ、それじゃ適当にやってもいいってこと?』、そう考えちゃいますよね。

いいえ、当然ながらそういうことでもありません。

『なに言ってんの?訳わかんないよっ!』

それもそうでしょう。

それでは説明していきましょう。

 

先にも書いたとおり、会計の世界には絶対的真実は存在しません。

一つ例を挙げてみましょう。

皆さん、減価償却ってご存じですか?

『なんだそれ?』って方は、これだけで会計センスが身につく魔法の言葉を読んでみて下さいね。

簡単に言うと、自動車のように何年も使えるものを経費にするための方法です。

この減価償却一つとっても、絶対に正しい方法は存在しないんです。

一般的によく出てくる方法には、次のようなものがあります。

●定額法

●定率法

●生産高比例法

これらのうちどれを使ってもかまわないんですね。

当然この3つは全部計算結果が異なります。

ということは、どれを使うかによって利益が異なるということになります。

さらにっ!

自社で独自の方法を創造したならば、それが合理的でありさえすればそれでもOKなんです。

 

『ウエスタン会計なんて言いながら、難しいじゃんっ!』って感じますか?

間違わないで下さいね、覚えなくてもいいですから。

『へぇ~、そうなんだ』って感じで十分ですからね。

それじゃ、もう少し難しくなりますよ。

あ゛~、まだブラウザ閉じちゃダメですってばっ!

『へぇ~、そうなんだ』でいいって言ってるでしょ?

もうちょっと先まで進んでね。

 

 

もちろんこのままでは人によっては全くでたらめな計算をする可能性が出てきます。

そこで一定の歯止めをかけています。

それが企業会計原則と呼ばれるものです。

ここでは、大まかなガイドラインを定めていると考えて下さい。

そのガイドラインからはみ出さない限りはある程度の自由が認められるんです。

これを真実性の原則と呼びます。

企業会計原則のなかに定められている原則の一つです。

 

『もういいよっ!』って思いますか?

だから覚えなくていいって言ってるでしょ?

『ふーん、それで?』でいいですから、もう少し我慢してね。

 

で、結局何が言いたいかというと、

 

 

 

何でもかんでも覚えようとするなっ!

 

 

ってことなんですよ。

みんな訳わかんなくなると、とりあえず暗記しようとするでしょ?

だから会計がわからなくなるんです。

今言ったとおり、会計には絶対的真実は存在しません。

みんなが考えている以上に、アバウトなんですよ。

信じられないでしょ?

会計っていうと『数字だらけで、形式張ってて、ガチガチの、融通が利かない、おもしろみのないヤツ』って考えていませんでしたか?

はい、それって思いっきり間違いですから。

 

だ・か・らっ

会計センスを身につけようって言ってるんです。

会計的なものの考え方を、まずは身につけて下さいって言ってるんですよ。

 

会計ってのは考え方が重要なんだということがわかってもらえれば、実はそれでいいんです。

難しい話をたくさんしましたが、最後までついてきてくれてありがとうっ!!

 

 

 

・・・・・・(泣)

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うわぁ、感無量ですね。 

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何がしたくて会計を学ぶの?

 

皆さんは会計を学んで、何をしようと思っているのでしょう?

簿記3級からステップアップして、将来は税理士や公認会計士になろうと思っている人もいるでしょう。

あるいは会社で経理担当となったため、やむなく勉強してる人もいるでしょう。

または起業した、跡を継いだなどで、経営者となったため経営上の必要性を感じている人もいるでしょう。

「資格を取ろう」・「経理担当になった」などの明確な目的がある人は別として、それ以外の大部分の人は何となく会計に興味を持ってるという場合が多いんじゃないですか?

 

つまりここで言いたいことは、ずばりこれっ!

 

 

 

会計を学ぶ明確な目的を持とう!

 

 

 

ということなんです。

「そんなこと言ったって、別に今すぐ会計は必要ないし・・・」なんて人が多いでしょ?

ね、あなたもそうでしょ?

でしょ?

仮にそうだったとしても、何か明確な目的を持ってください。

「そんなこと言われたって、ムリだしっ!」って思いました?

じゃ、はっきり言っちゃいます。

 

 

そんなだからいつまで経っても会計が
身につかないんですっ!

 

 

 

ちょ~っとまったぁ~っ!!

ブチ切れてブラウザ閉じるのはもう少し待ってね。

今からちゃんと説明しますから。

 

何でもそうですが、目的もなく勉強して身につくと思いますか?

別に外国に行くわけでもなく、外人の友達がいるわけでもなく、英会話が身につきますか?

別に自分で投資するつもりもないのに、株式投資の知識が身につきますか?

別にどこに発表する予定も何もないのに、文章を書く能力が身につきますか?

つかないでしょ?

そんなの身につくはずがないんです。

 

会計も全く同じです。

とりあえず知識として・・・なんて考えだったら、絶対に身につきません。

「それだったら、別にもういいよ・・・。」ですって?

そんなこと言わないでっ!!

今から私が、そんな方のために明確な目的をつけてあげます。

あるんですよ、目的は。

誰もそれに気づいていないだけなんです。

気づいてないから、勉強方法を間違ってるだけなんですよ。

その目的とは、

 

 

 

会計センスを身につけることっ!

 

 

 

これです。

言い換えれば、会計的なものの考え方を身につけることです。

「資格を取ろう」・「経理担当になった」などの明確な目的がある人以外の大部分の人は、これを目的として会計を学んでください。

そうなんですよ。

明確な目的がなくて会計を勉強しようとする方は、会計的なセンスが欲しいんでしょ?

それならば、仕訳や貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー、経営分析、管理会計なんかは全く必要ありません。

それよりも会計の根底に脈々と流れる、基本的な考え方を身につける方がどれほどいいことか。

表面的な簿記会計なんかより、少し踏み込んだ会計学の触りを学んだ方がずっと面白いんですよ。

実務でも役に立つし、ね。

 

ウエスタン会計のゴールは、ここにあります。

まずは全員、ここを目指してください。

そこから資格を目指そうと思えば会計学を深くを学べばいいだろうし、経理担当になるんであれば簿記会計を学べばいいんです。

ウエスタン会計で学んだことは、絶対に無駄にはなりません。

それどころか、きっとその後の勉強が楽になります。

なぜかって?

それはウエスタン会計を通して会計センスが身につくからです。

 

明日からは、もう少しだけ深いところに入っていきます。

わからなくなったら、休んでも構いません。

でも、必ず戻ってきてください。

そしてはじめに戻ってもう一度読み返してみてください。

あなたなら、必ずできます。

必ず。(ん、どこかで聞いたセリフだな?(笑))

 

 

 

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会計センスを磨くための民法

 

今日は会計からは少し離れて、法律の話をしましょう。

あっ!

ほ~ら、また。

今眉がぴくりと動いたでしょっ!

『法律?訳わかんないし。』って思ったでしょ?

大丈夫ですって、ウエスタン会計だって言ってるでしょ。

ちゃんとついてきて下さいね。

 

一昨日のエントリー【会計センスを磨くためには!】で出てきたことを補足します。

01年12月28日に代金を受け取って、02年1月4日に出荷した場合の話、覚えてますか?

この場合の売上は02年に計上しなければならないって言いましたよね。

この理由について説明しましょう。

ここまで理解できれば、基本的な会計センスが身につきますからね。

 

この理由は【民法】という法律にあります。

難しい話はしません。

ポイントだけ覚えて下さい。

民法の中に【物権法】と呼ばれる領域があります。

読んで字のごとく、物の権利について定められています。

この中に【所有権の移転】について規定されています。

つまり、自分の商品が相手の所有物になるのはいつなのか?が決められているんです。

 

物には2種類あります。

一つは不動産。

もう一つは動産。

 

不動産はもういいですよね。

土地、建物などを指します。

ちょっとやそっとでは動かせないので、不動産という名がついています。

そして動産とはそれ以外のものを指します。

要は不動産以外の物は全て動産だと思って下さい。

 

民法の規定では【動産の所有権が移転するのは、その動産を相手に引き渡したとき】となっています。

ね、どこにも【お金をもらったとき】とは書いてないでしょ?

ただこの引き渡した時っていうのは、ちょっとあいまいなんですね。

直接手渡しだったらいいんですけど、発送の場合にはいちいち相手に届いた日を確認しなくちゃわかりませんからね。

そこで会計ではいくつかの基準を設けています。

その代表的なものが【出荷基準】と呼ばれるものなんです。

もうわかったでしょう。

商品を出荷したのが02年1月4日だから、この売上は02年に計上しなければならないんです。

 

参考までに、不動産については【移転登記の日】となっています。

これは会計上も同じ基準を用います。

【移転登記の日】は特定されていますので、非常に明確だからなんですね。

 

ね、難しくなかったでしょ?

それどころか、今日のエントリーで今まで引っかかっていたものが氷解した人もたくさんいるんじゃありませんか?

そうなんです、みんなが会計でつまずくところって決まってるんですよ。

そしてその理由は、正しい理由を説明せずに暗記させていることにあるんです!

多少難しくったって、このように説明した方が理解は確実に早まります。

理解せずに暗記しちゃうと、試験には合格しますが実務では全く役に立たないものになってしまいます。

それって意味ありませんよね?

しっかりと基本を理解してからのほうが、枝葉も楽に理解できますよっ!

 

 

 

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会計センスを磨くための最短距離とは!

 

会計センスを磨くためには、会計の最も基本となる考え方を身につけることが一番の早道です。

これまで書いてきた『費用収益対応の原則』『期間損益計算』などがそれに該当します。

これ以外にもいくつかあるんですけど、まずはこの二つを押さえるようにして下さい。

 

今日は『期間損益計算』について、もう少し補足しましょう。

「なんだよ、最短距離って言うからもっといいことかと思ったのに!」

そう思いましたか?

それじゃ今までこの二つの理解が最短距離だって、だれか言ってくれましたか?

だれも言ってくれなかったでしょ?

そう、今までだれも言わなかったんです。

でも、会計人であればみんなそう感じているはずです。

自分じゃ当たり前すぎてわかんなくなってるんですね。

だれも言わないことをちゃんと言うのがウエスタン会計なんですよ(笑)。 

 

 

それでは『期間損益計算』ですが、簡単に言うと『決算は1年ごとにやりましょう』という約束事だという話は昨日しましたね。

えっ?覚えてないっ!!

・・・・・・・。

まぁ、いいや。

ということは、『期間損益計算』の重要ポイントも覚えてないんでしょうね。

おさらいします。

『期間損益計算』の重要ポイントは

 

 

 

その収益・費用は今年に計上するのか、来年に計上するのか

 

 

 

でしたよね。 

いますっごく大切な話してるんですよ!

ただ、すっごく大切な話って、大抵聞いてて面白くないんですよねぇ。

だから、今日は『期間損益計算』が出来た背景について書いてみましょう。

 

  

企業って出来てから何年でなくなるものですか?

そんなこと、わかりませんよね。

3年でなくなる企業もあれば、100年以上続く企業もあります。

そもそも会計というのは、企業の業績を表すものです。

ですから、その考え方でいけば『企業が出来てから無くなるまでを1会計期間として損益計算をするのが最も正しい』という理屈となります。

わかりますよね?

企業が出来てから無くなるまでの全期間を対象に計算したならば、その企業が生み出した全損益を正確に集計できますからね。

 

  

しかしこれには大きな問題点があります。

そう、『そんなのいつかわからないから待ってられない』ということなんです。

例えば100年以上続いている老舗の企業であれば、税務署はいつまでたっても税金が入ってこないことになりますね。

投資家さんだって、いつまでたっても配当金がもらえないことになります。

これじゃ、不便なんですよ。

だから『何かいい方法がないか』と考えたときに、『それじゃ1年で区切って決算することにしよう』ってなったんです。

『それじゃ1年で区切って決算することにしよう』という取り決めにしたものですから、この期間の取り扱いは厳密にすることとなったんですね。

 

  

『それだったら、やっぱりたった1週間くらいのことだし、代金はもらってるんだから別に01年でもいいじゃん! 』

ん、昨日の例示ですね。

すばらしいっ!ちゃんと覚えてたんですね!

で・も

ブッブ~~ッ!

ダメなんです。

どうしてダメなのか説明しましょう。

 

  

例えば、01年に株主だったAさんがいるとします。

このAさん、01年の利益に対して配当金をもらえます。

株主ですから、当然の権利ですよね。

しかしこの企業、たった1週間くらいのことだと考えて、本当は02年にしなければならない売上を01年に計上しました。

当然01年の利益は増えますよね。

ということはAさんは、本来もらえるはずの無かった配当金を手にすることとなります。

ここまではいいですね。

 

  

その後02年になって、Bさんが株主となりました。

Bさんは02年の利益に対して配当金をもらえますね。

ここで考えてみて下さい。

本来Bさんがもらえるはずだった配当金をAさんがもらっちゃってるってこと、わかりますか?

あなたがBさんだったら、どうします?

当然クレームつけるでしょ?

 

  

ね、だ・か・ら・ダメなんですっ!

 

  

税務署も同じ理由でクレームつけてきます。

本来入ってくるはずの税金が入ってこなかったんですからね。

もちろん税務署は01年分の税金も02年分の税金も同じ税務署に入るんですけどね。

でも税法って毎年変わりますから、1年違うだけで税額が変わることもよくあるんです。

この『期間損益計算』については、税務署はホントうるさいですよ(笑)。

気をつけて下さいね。

 

  

それじゃ明日は、会計センスを磨くために知っておいた方がいい民法について解説しましょうっ!

とはいえ、これもウエスタン会計の一環ですからね。

そんな顔しなくても、難しくありませんよ!(笑)

 

 

 

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会計センスを磨くためには!

 

昨日の続きです。

昨日は『費用収益対応の原則』について書きました。

この原則は、会計において最も重要な考え方となります。

使いこなせると、会計センス200%ですね。

 

えっ?わかんなかったですって?

ははぁ、さてはちゃんと読んでませんねっ!

とばし読みしたでしょ?

特に真ん中当たりの数字が出てきたところ。

確かに昨日のエントリーは長かったので、途中でイヤになった人もいるでしょう。

でも、書いてあることは難しくはないはずです。

一度きちんと時間を取ってちゃんと読んでみて下さい。

一旦理解できると、一生使えるんですからねっ! 

 

今日はもう一つの基本的な考え方について書いてみましょう。

これも一生使える考え方です。

それは

 

 

 

★★ 期 間 損 益 計 算 ★★

 

 

と呼ばれるものです。

 

あ、また眉間にしわ寄せましたね。

いや、言いたいことはわかっています。

「なんだよ、漢字ばっかでわけわかんねぇよっ!」

そりゃそうでしょ、専門用語なんだから。

大切なのは専門用語を覚えることではなくて、その意味を理解することなんです。

だから昨日の「費用収益対応の原則」もそうですが、こんな専門用語そのものを覚える必要は全くないんですよっ!

勘違いしないで下さいね。

ウエスタン会計は実践会計です。

無駄なことは一切排除します。

専門用語を覚えるなんて、究極の無駄でしかありません。

だ・か・らっ!

その意味を理解して下さいねっ。

 

期間損益計算とは、簡単に言うと『決算は1年ごとにやりましょう』という約束事だと思って下さい。

『えっ?そんなの当たり前じゃん?』って思いましたか?

そう、当たり前なんです。

当たり前なんですが、会計的には非常に重要な部分なんですよ。

どうして『決算は1年ごと』となったのかの理由はここでは省略します。

これはそれほど重要じゃありませんからね。

期間損益計算の重要ポイントは

 

 

 

その収益・費用は今年に計上するのか、来年に計上するのか

 

 

 

だと思って下さい。

一つ例を挙げてみましょう。

例えば、01年12月28日に商品代金100万円を受け取ったとします。

しかし年末休暇に入る都合上、実際の商品出荷が02年1月4日となったとしましょう。

この場合、商品代金100万円は01年の売上になるのか、02年の売上になるのか?

どっちだと思います?

答えは、02年の売上となるんです。

これにはちゃんとした理由もあるんですが、それはまた別の機会にしましょう。

ここで理解して欲しいことは、

 

 

 

02年の売上にしなければならない!

 

 

 

ということなんです。

『たった1週間くらいのことだし、代金はもらってるんだから別に01年でもいいじゃん!』

と思うでしょ?

あ、今『うんうん』ってうなずきましたね。

ブッブ~ッ!

ダメなんですっ。

これやったら税務署にダメ出しされますよ。

また一つ、こそっと教えちゃいますね。

実は、これも税務調査でしっかりチェックするところなんですっ!

ほとんどこれだけで1日かけることもあるんですよ。

また、昨日の『費用収益対応の原則』同様、税理士がわからないことが出てきたときに戻る基本原則なんです。

 

今日の期間損益計算も一旦理解すると一生使えるものです。

これ知ってる社長には、税理士も一目置きますよ。

言葉だけじゃダメですけどね(笑)。

ウエスタン会計をきちんと学べば、無駄なことをせずに会計センスが身につきます。

ビリーみたいなもんですね(笑)。

辛いのは初めだけ、後はだんだん楽になります。

みんなでビクトリー目指そうっ!

 

みんなよくがんばった。
努力は必ず結果になる、諦めるな!
お前なら出来る!!(笑)

  

  

 

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これだけで会計センスが身につく魔法の言葉

 

会計の初期段階で、どうしても避けて通れないものに減価償却の存在があります。

会計の勉強を始めた人のほとんどが、ここでわからなくなります。

そうして会計がきらいになっていきます。

わからなくなるのには、実は理由があるんです。

その理由とは

 

 

 

会計的なものの考え方が身についていないから

 

 

 

なんです。

それだけのことなんですね。

 

それでは、これだけで会計センスが身につくという魔法の言葉を紹介しましょう!

その魔法の言葉とは

 

 

 

★★費用収益対応の原則★★

 

 

 

です。

そこのあなたっ! イヤになるのはまだ早いですよ!

今露骨にイヤな顔、したでしょ?

ほら、眉間にしわが寄ってますよ(笑)。

そんな顔せずとも、それほど難しくありませんから。

 

費用収益対応の原則とは、現代会計の根本的な考え方を表しています。

一言で言えば、『費用と収益は対応させましょう』というものです。

・・・そのままですね。

それでは一歩進んで、どの費用とどの収益を対応させるのでしょうか?

っていうか、ホントはこれ『どの収益にどの費用を対応させるのか?』と考えるんです。

  

最も簡単な例を挙げてみます。

キヤノンから200万円で仕入れてきたデジカメを300万円で売りました。

この場合の収益は『売上300万円』ですよね。

それじゃこの収益に対応する費用はどれですか?

簡単ですね、『仕入200万円』です。

この場合、今年の決算で売上300万円を計上して、仕入200万円は来年の決算で計上することはできません。

売上300万円に対応する仕入200万円は、必ず同じ年に計上しなければなりません。

これが費用収益対応の原則なんです。

ここまではOKですね!

 

それじゃちょっと応用編。

このデジカメを仕入れるために自動車を100万円で購入しました。

この自動車を使ってデジカメを仕入れたんですね。

それではちょっと考えてみてください。

この自動車がなければデジカメを仕入れることができませんでした。

ということは、この自動車があったからこそ売上300万円を計上できたことになります。

それじゃ、この自動車の100万円はいつ費用として計上するんでしょうか?

売上300万円を計上する年に自動車100万円を費用として計上するんでしょうか?

ここでも費用収益対応の原則が登場するんです。

費用収益対応の原則とは『どの収益にどの費用を対応させるのか?』と考えるんでしたよね?

収益は『売上300万円』ですので、これに対応する費用を計上すればいいわけです。

『仕入200万円』はいいとして、『自動車100万円』どうでしょう?

「この自動車がなければ『売上300万円』がなかったんだから、対応してるんじゃ?」

そう考えましたか?

はい、正解です。

その通りなんですね。

 

と・こ・ろ・で・・・

それじゃこの自動車、来年は使いませんか?

再来年は?

その次は?

・・・・・

使いますよね?

いつまで使いますか?

もちろん『壊れるまで』使います。

それじゃ来年も再来年もその次も、ずっとこの自動車を使ってデジカメを仕入れるんですよね?

ということは来年も再来年もその次も、それぞれの年に計上する売上に対応しませんか?

しますよね!

 

さぁ、そろそろイヤになってきましたか?

まだブラウザ閉じちゃダメですよっ!

もうちょっと、ね。

 

これが費用収益対応の原則であり、減価償却の考え方なんです。

つまり減価償却とは、何年にも渡る売上に対応するもの(今回の例では自動車ですね。)を費用にする場合の方法なんです。

実際には複雑な計算をするんですが、考え方ですから単純にいきます。

例えばこの自動車が10年で壊れるとします。

ということは10年間の売上に対応するわけですから、毎年計上する費用は100万円÷10年=10万円とするんです。

つまり『売上300万円』に対応する費用は『仕入200万円』と『自動車の減価償却費10万円』となるんです。

わかりますよね?

 

この考え方は、会計の基本となります。

これさえ理解できれば、会計センスが身につきます。

何でもそうですが、センスって考え方のことなんですね。

会計的なものの考え方ができれば、どのような場合にも応用できるようになります。

これが会計センスと呼ばれるものです。

 

スポーツと同様に会計もファンダメンタルトレーニングの積み重ねが、いつしか実力となっていくものです。

サッカーでもテニスでも野球でもゴルフでも、何もせずにある日突然上手にはなりませんよね。

スポーツのセンスは地道な練習で身につくものでしょう?

会計も同じなんですよ。

営業、交渉、経営、トーク、レター、仕事上必要なスキルも同じでしょ?

ウエスタン会計で会計の基本を学んで、是非会計センスを身につけて下さいね。

 

 

 

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貸借対照表は読むなっ!

 

世間では、『貸借対照表を読む』という表現をよく見かけます。

確かに貸借対照表の『読み方』はあります。

しかしこれは熟練者だけに可能な技であって、普通はできません。

私は貸借対照表を見れば、その会社の経営方針や社長の性格などがわかります。

さらに貸借対照表からはその会社の経営ストーリーが見えます。

これを『読む』というのです。

 

こんなのできませんよね(笑)。

 

はっきり言って貸借対照表は難しいんです。

ちょっとやそっとじゃ理解できません。

だから貸借対照表は『読む』のではなくて『見る』でいいんです。

それも全部を見る必要はありません。

いつも言ってますが、企業はお金が全てです。

つまりは第一に資金繰りが来ます。

であれば、資金繰りに関係する部分だけを見ればいいんですね。

それも資金繰りを楽にするために貸借対照表を使えれば、それで十分です。

それでは具体的にはどこを見ればいいんでしょう?

 

 

はじめは『現預金』です。

これは当然ですね、企業の資金繰りの基本はここにありますから。

『現預金』が潤沢にある企業であれば、そもそも資金繰りに困ることはありませんからね。

 

二番目は『受取手形・売掛金』です。

実はここが重要ポイントその1となります。

受取手形や売掛金は即お金にはならないからです。

何ヶ月後にいくらのお金になるのかをしっかりと把握して下さい。

 

三番目は『支払手形・買掛金』です。

ここが重要ポイントその2です。

支払手形や買掛金は即支払う必要が無いからです。

何ヶ月後にいくらのお金を支払わなければならないかをしっかりと把握するようにします。

ここでよくある間違いが「『受取手形・売掛金』の方が『支払手形・買掛金』よりも多ければOK」というものです。

いわゆる流動比率と呼ばれる分析手法です。 

 

 

 

これ資金繰りには使えません!

 

  

 

勘違いしないで下さいね。

資金繰りはそんなに単純なものではありませんから。

 

四番目は『未払金』です。

毎月の未払金を管理しているほどの企業であれば、このエントリーを読む必要もないかと思います。

これも『支払手形・買掛金』と同様、何ヶ月後にいくら支払うのかを確認します。

五番目は『短期借入金・長期借入金』です。

これも何ヶ月後にいくら返済するのかを確認します。

 

貸借対照表で資金繰りに影響する部分は、概ねこのあたりです。

まずはここだけをチェックするようにして下さい。

当面はそれだけで十分です。

 

 

これができるようになれば、資金繰りもできるようになります。

あと貸借対照表に関するものでよく出てくるものに『減価償却』があります。

これは非常に会計的な考え方をするものです。

明日からは少し会計的なものの考え方について解説していきましょう。

 

 

 

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