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節税が企業を潰す!?
節税は決して悪いことではありません。
しかし節税に関わりすぎると、企業を潰すことにもなりかねません。
中小企業の社長で陥りやすいのが、節税に興味を持つあまり、自分でいろいろ研究し出すことです。
これはやめた方が無難です。
なぜならば、次のような弊害があるからです。
●節税の研究に精を出すあまり、本業がおろそかになる
まさかと思うでしょうが、ウソのような本当の話です。
税法は複雑で難解です。
素人の社長が少しかじったくらいではとうてい太刀打ちできるような代物ではありません。
こうなると、必然的に『節税策=経費をたくさん使う』となってしまいがちです。
将来に向けた先行投資でもなく、いたずらにお金を使うだけの節税は、企業を疲弊させていくだけです。
●必要なときに融資が受けられなくなる
『節税=利益を減らす』ことになりますから、当然自己資本も少なくなります。
業績が良いときはいいのですが、悪くなったときには地獄です。
資金繰りが悪化して金融機関からの融資を受けたいと思っても、それまでの行きすぎた節税が裏目に出てしまうことが良くあります。
●税務調査で多額の追徴課税を受ける
これが一番怖いかもしれません。
社長が生兵法でやった節税策は、否認される可能性が高いのです。
しかも節税と称してお金を使ってしまっているため、納税資金はありません。
そうです、手元にお金が無いにも関わらず、多額の税金だけが残ります。
さらに追い打ちを掛けるように、追徴税金に対して課せられる延滞税は、なんと年利14.6%なのです。
滞納税金をそのまま放置すると、財産の差し押さえを受けることも良くあります。
わたしの経験上、儲かっていない企業の社長ほど節税に積極的だという印象があります。
1,575円の個人的な領収書を巡って、経費で落としてくれと言い張った社長がいます。
その領収書は、私的なものだということが一目瞭然でした。
1,575円ということは、税額にして630円です。
わたしからすれば、たった630円のために決算書全体を疑われる方がもったいないと考えてしまいます。
これに対し、成功している社長を見ていると、もちろん節税に興味のない人はいません。
しかし、自分で積極的に節税の研究をしている人はほとんどいないのです。
自分は経営に専念し、節税はプロに任せているのです。
そして徹底して節税をしたら、その後の納税は厭わない人が多いのも事実です。
そういう意味では、お金の使い方が上手なんでしょうね。
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勘定科目ってなんだろう?~未払金と未払費用
未払金と未払費用を混同している人が非常に多いようです。
税理士でさえよく、本当によく間違っています。
未払費用とは、
費用の未払金のことではありませんっ!!
いま『えっ?』って思った方も多いのではないでしょうか。
費用であろうが何であろうが、未払であれば全て未払金を使います。
それじゃ未払費用って何なの?って思いますよね?
未払費用とは債務が確定していない費用のことを指します。
って書いてもわかりにくいですよね。
それじゃ具体例を出して説明してみましょう。
例えば給料を考えてみてください。
よく『20日締めの25日払い』なんて言われ方をしますよね。
これは次のような計算になります。
例えば10月分の給料を例に取ってみましょう。
10月分の給料というのは、一般的に10月25日に支給される給料を指しますね。
この10月分というのは、正確には9月21日~10月20日までの給料を指します。
ここまでは大丈夫ですね?
それでは、この企業の決算日が9月30日だとしましょう。
この場合、この企業では9月21日から9月30日までの給料が未払となります。
これもいいですね。
しかしこの企業は『20日締めの25日払い』ですから、支払期限である次の給料日の10月25日にならなければ、この9月21日から9月30日までの給料の債務は確定しないのです。
債務が確定していないということは、支払義務がないということになります。
支払義務がないということは、未払金ではないということになります。
ここまでは大丈夫ですか?
次が難しいところです。
支払義務は確かにないのですが、費用はすでに生じていることになります。
なぜならば、9月21日から9月30日までの間、すでに従業員さんは働いているからです。
そこで費用収益対応の原則の観点から、すでに生じている費用を全て計上するために、未払費用が使われるのです。
同じようなものに前払費用・未収収益・前受収益があります。
これら4つのものを総称して『経過勘定項目』と呼びます。
今回は少し高度な部分を説明しました。
もしわかりにくいという人がいれば、これだけは覚えておいてください。
未払費用とは費用の未払金ではないので、迂闊に使うと『会計センスのない人』だと思われてしまいます。
注意してくださいね。
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経営とはレイニングのようなものだ!
経営って何でしょう?
企業の社長に聞いてみると、実にいろんな答えが返ってきます。
●人との関わり
●わたしの人生そのもの
●面白いもの
●ゲーム
・・・
わたしは経営とはレイニング(ウエスタン乗馬競技の一種)のようなものだと思います。
競技乗馬では、良い馬を作るために日々馬のトレーニングをします。
良い馬とはライダーの指示を待ち、従順にそれに反応し、良いパフォーマンスを見せて結果を残せる馬を指します。
結果を残せた馬、つまりチャンピオンに輝いた馬は、その後高値で取引されることになります。
このように競技馬は、最終的には高く売ることを目的として調教されるのです。
そのためにトレーナー(調教師)は、馬の悪いところを修正し、良いところを伸ばしていくことになります。
もちろんはじめから良い馬もいれば、はじめはあまり良くない馬もいます。
しかし良くない馬だからといって切り捨てるわけにはいきません。
はじめは良くない馬であっても、トレーニング次第で良馬となることも良くあるからです。
経営も同じです。
経営とは企業の価値を高めることが目的となります。
その結果が決算ですから、経営者(中小企業では主として社長)は、決算内容を良くすることを目的として経営努力を重ねていくことになります。
さらに企業価値が高まると、その企業を売るときにも高値で売れることになります。
企業では成長していくためには人材が不可欠となります。
もちろん良い人材ばかりではないでしょう。
しかしやはりはじめは良くないからといって切り捨てるわけにはいきません。
経営者は結局、人に関するものがが最大の苦労となるのではないでしょうか。
またトレーニング中に故障や病気に罹る馬もいます。
治療不可能な怪我をして稼げなくなった馬は、安楽死させられることになります。
これには賛否両論ありますが、その馬の維持費を出す人がいなくなってしまうのです。
そうなると餓死することになりますので、それよりかは安楽死の方がよいと考えられているのでしょう。
企業も同じです。
資金繰りが悪化したり、思ったように売上が伸びなかったりすることもあります。
こうなると早いうちに清算する企業や、果ては倒産にまで至ってしまう企業も出てきます。
この場合、清算が安楽死に該当し、倒産が餓死に該当するんでしょうね。
このように経営も競技乗馬も、企業や競技馬の価値を高めることを目的としている点で同じなのです。
乗馬では、トレーナーは競技馬の価値を高めることだけを考えて、その馬にとって最良の方法でトレーニングをするのです。
企業では、経営者は自社の価値を高めることを考えて、その企業にとって最良の方法で経営しなければなりません。
果たしてあなたは、
そのように経営していますか?
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ウエスタン流 景気回復策
昨今の株価大暴落により世界中の景気が冷え込んでいるようです。 もちろん日本もご多分に漏れず、大変な不況に突入しそうです。
景気を回復するためには、何が必要なのでしょう?
いろんな意見はあるでしょうが、やはり個人消費の拡大が大きな鍵となることは間違いありませんね。
ところがこの個人消費を拡大するのが、何とも難しい。
そこで妙案が一つ。
『風が吹けば桶屋が儲かる』方式はいかがでしょう?
題して
銀座に通えば景気が良くなる
いかがでしょう?
えっ?『そんなこと言ったって、会社が交際費を認めてくれないんだから・・・』ですって?
そう、そこが最大のネックなんですっ!
法人税法では、原則として交際費を必要経費として認めてはくれません。
通常であれば10億円の利益が出ていたとして、10億円の交際費を使えば利益は0円となります。
しかし法人税法では、この交際費10億円はなかったものとされてしまうため、やはり利益は10億円となるのです。
ってことは・・・
そう、飲み代に使ってお金が無くなっていた
としても4億円の法人税を取られるって事っ!
だったら、こんなのはいかがでしょう?
景気回復策として、
時限立法で交際費課税を凍結する!
この法律が通れば
会社は交際費を自由に使える
→→→銀座や新地のホステスさんたちが儲かる
→→→ホステスさんたちが儲かると、お金をバッグや洋服・着物・マンション・
お酒・宝石・毛皮・美容業・・・・などに使うため、さまざまな
業種が潤う
→→→それぞれの業種が潤うと、その業種の人たちがお金を使うようになる
→→→日本中でお金を使う人が増える
→→→景気が回復する
いかがでしょう?
いいと思うんですけどね。
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勘定科目ってなんだろう?〜買掛金と未払金
勘定科目ってなんでしょう?
簿記や経理をはじめたばかりの頃って、勘定科目に振り回されることが多いんですね。
これは一般的に勘定科目というものについて間違った認識が横行していることが原因なのです。
勘定科目というのは、一言で言うと投げ縄のようなものです。
いろんな費用が散在する中で、同じ性格を持つ費用を投げ縄でひとくくりにしたものを勘定科目と呼びます。
この太字のところが重要なんです。
同じ性格を持つ費用をひとくくりにするのであって、同じものをひとくくりにするのではない点に注意してくださいね。
詳しくはまた適当な例示が出てきたときに説明しますが、今回はその勘定科目の中でもよくわからないもののひとつである、【買掛金と未払金】について解説しましょう。
みなさんはクレジットカードを使ったこと、ありますよね?
無いって方も、クレジットカードの仕組みはご存じですよね?
クレジットカードを使うと、何か買い物をしたときにも現金で支払いをする必要がありません。
後日、クレジットカード会社からまとめて請求が来ます。
実はこれが、企業でいうところの買掛金や未払金なんです。
つまり買掛金や未払金とは、何かを買ったんだけど支払いは後日である場合の、その後日支払わなければならない義務のことを言います。
買った時点で支払義務が確定している場合には、その義務を負債として貸借対照表に記載しなければならないのです。
支払義務が確定するかどうかは所有権の移転に絡む問題なんですけど、それは過去のエントリー『会計センスを磨くための民法』を参考にしてみてください。
えっ?『買掛金と未払金ってどう違うの?』ですって?
そうですね、これってはじめの頃はわかりにくいですよね。
基本的には買掛金も未払金も、将来支払わなければならない義務であることに違いはありません。
この二つの違いは、買掛金とは自社で販売する商品の仕入に伴う支払義務をひとくくりにする勘定科目であるという点にあります。
それに対して未払金とは、買掛金以外の支払義務だととらえてください。
買掛金の同義語には工事未払金があります。これは建設業特有の勘定科目ですが、意味は買掛金と同じです。
この『買掛金と未払金』の全く裏返しが『売掛金と未収入金』となります。
『売掛金と未収入金』はお金を受け取ることが出来る権利のことを指します。
このうち売掛金は自社の商品を販売した代金を受け取る権利をひとくくりにする勘定科目であり、未収入金とはそれ以外の代金受領権を指すのです。
売掛金の同義語には完成工事未収入金や医業未収入金があります。前者は建設業特有の勘定科目であり、後者は医業に特有のものとなります。ともに意味合いは売掛金と同じです。
次回は未払金と未払費用の違いについて解説しましょう。
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損益計算書からはじめよう
決算書が読めるようになりたいっていう人はたくさんいます。
そしてその人たちは大きく二つに分かれます。
一つは投資のために決算書が読めるようになりたいグループ。
もう一つは経営のために決算書が読めるようになりたいグループです。
投資のために決算書が読めるようになるためには、ある一定の係数や経営分析について勉強すれば事足ります。
しかし経営のために決算書が読めるようになるには、それだけでは不十分なのです。
ここでもう一度考えてみてください。
あなたは経営において、何を最重要課題としてとらえているのでしょう?
利益の最大化を最重要課題ととらえている人、資金の流れを最重要課題としてとらえている人、または節税のために利益の最小化を最重要課題としている人と、いろんな人がいます。
そしてこれらの人ごとに、見るべき部分が変わってくるのです。
利益の最大化を最重要課題としている人にとっては、損益計算書の粗利・販管費などがチェックポイントとなるでしょう。
資金の流れを最重要課題としている人にとっては、貸借対照表の売掛金・買掛金、および資金繰り予定表(こちらの方が重要)がチェックポイントとなります。
節税目的の人にとっては、損益計算書の税引前当期利益・販管費がチェックポイントとなるのです。
このように中小企業においては、通常の経営をするにあたって貸借対照表が重要となるケースは稀だと言えます。
なぜならば、貸借対照表が重要となる場合は企業の安定性を見る場合が多いからです。
自分の企業の安定性を自分で判断できないはずはありませんよね?
経営者であれば、貸借対照表を見るよりも自分の感覚の方が正しかったりします。
先ほど投資のために・・・という話をしました。
実は投資目的で決算書を読む場合には、貸借対照表が非常に重要となるのです。
なぜならば、ここからは企業の将来性が占えるからなのです。
もちろん貸借対照表に興味を持つことは悪いことではありません。
むしろ良いことでしょう。
しかし、損益計算書も読めないうちに手を出すべきではありません。
実は、決算書苦手症候群の99%はこの落とし穴にはまっているのですっ!
損益計算書が理解できれば、そこから派生して貸借対照表が少しずつ理解できるようになってきます。
たとえば、売上高を正確に計上しようとすれば売掛金の理解が深まります。
同様に、売上総利益を正確にしようとすれば買掛金や在庫への理解が深まるのです。
さらに営業利益に興味を持てば『費用収益対応の原則』や『期間損益計算』が気になりだし、これが減価償却や経過勘定項目(前払費用・未収収益・未払費用・前受収益)に繋がるのです。
今は『なんだそりゃ?』って感じかもしれませんが、まずは徹底して損益計算書を理解しようと努めてみてください。
そして各勘定科目により正確性を求めてみましょう。
必ず『なぜ?』が出てくると思います。
そしてその『なぜ?』が貸借対照表に繋がっているのです。
『数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方』でも書きましたが、貸借対照表と損益計算書は元は『試算表』と呼ばれる一つの書類なのです。
この二つは必ず繋がっていますので、片方を追求すれば自ずともう片方の理解も深まるようになっているのです。
まずは理解しやすい損益計算書からはじめてみましょう。
必ず貸借対照表の理解も深まるようになってきますから。
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お金が好きな人
そりゃ、誰でも好きですよねぇ(笑)。
お金が好きな人って、大きく三つに分かれます。
一つ目は『お金を使うのが好きな人』で、二つ目は『お金そのものが好きな人』です。
そして三つ目は『お金は好きだけど手に入らない人』なんです。
『お金そのものが好きな人』は、お金を使いません。
貯まっていくのを見るのが好きだったりします。
その一方で『お金を使うのが好きな人』は、お金そのものよりむしろ、そのお金によって手に入る環境やステイタスなどが好きだったりします。
もちろんどちらが良くてどちらが悪いという話ではありません。
ところで『お金を使うのが好きな人』や『お金そのものが好きな人』と『お金は好きだけど手に入らない人』とでは、ある違いがあるのをご存じですか?
もちろんいろんなところで違いはあるのですが、会計的にも違いがあるんです。
それは、
決算書が読めない
あるいは
決算書の使い方がわからない
です。
お金に縁のある人の多くは、決算書の使い方を知っている人なんです。
ってことは、その逆で決算書の使い方を知らない人が『お金は好きだけど手に入らない人』だってことになりますよね。
たとえば上場企業の例を考えてみましょう。
どんなに素晴らしい上場企業であっても、はじめからそうであったはずはありません。
みんな最初は零細企業からのスタートです。
それが中小企業となり、中堅企業と呼ばれるようになり、いつしか株式を公開することになっていくわけです。
このプロセスを通じて、中小企業が中堅企業となるにあたっての境界線があります。
それが
会計をどのようにとらえているか
です。
自社の経営のために会計を用いているところしか、大きくはなれないのです。
たとえば無借金経営をやりたいと考えていたとしても、自社の資金繰りが見えていなければ必要資金量がわからないことになります。
あるいは設備投資をしようとしても、決算書が読めなければ銀行から融資を受けられる限度額もわからなくなります。
さらにはマーケティングを仕掛けてコンバージョンレートが上がったとしても、本当に利益が出ているかどうかは決算書を作成してみなければわからないのです。
そりゃそうでしょ、いろんな経費がかかってるんですからね。
そんなの全部頭の中に入ってないでしょ?
わたしでも必要経費の全ては頭に入ってなんかいません。
そんなのは無駄だからです。
なぜならば、決算書を見れば一目瞭然。
見方さえ知っていれば、無駄なことをしなくてもすむんですよ。
このように決算書とは、企業が経営をしていくにあたっては無くてはならないものなのです。
また、こんな話を聞いたことありませんか?
『お金はお金を大切にする人のところに寄ってくるものです』
本当にお金が好きなんだったら、お金を計算する方法も勉強しなきゃね。
それが本当にお金を大切にすることにも繋がるのですから。
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自分で奇跡を起こす方法 売れてます
友人の井上裕之さんが処女作『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)を出版されました。
本の内容は、ある日井上さんが家族でドライブをしていたとき、突然車が
スピンをし事故に遭遇。
井上さんとお子様は無事だったものの、隣の席の最愛の奥さまが血だらけ
で瞳孔が開いていた・・・。
つい先ほどまで家族幸せに語り合っていた・・まさに幸せの中にいた家族
を突然襲った事故・・・
最愛の人を失いそうになる・・・そんな体験の中で井上さんが苦悩しなが
らも生きる力(奇跡を起こす力)に目覚めていく・・・そこに人生の成功
法則が見えてくる。
現在Amazonランキング1位です。
10/1からAmazonキャンペーンがはじまっています。
期間は10/1~10/5までとのこと。
詳細はこちらまで→→→http://www.forestpub.co.jp/amazon/kiseki/
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貸借対照表と損益計算書は電源プラグとコンセントだ!
数字を見るとおなかが痛くなる本 解説〜その②
それでは今回は、『貸借対照表と損益計算書は全く関係のない2種類の書類ではない!』という部分の説明をしましょう。
貸借対照表と損益計算書は、ともに簿記という会計の手順に則って作成されます。
ですから本当は、基本的な簿記を知らなければ理解しにくい事は確かです。
『わかっちゃいるけど、そうも言ってられないよ』という声が聞こえてきそうですね。
わかってますよ、だから『そんな社長の気持ち、わかりますっ!』って言ってるでしょ?
ここでは、本当にざくっと貸借対照表と損益計算書の関係について説明しますね。
数字を見るとおなかが痛くなる社長にとって最低限知っておくべき事は、貸借対照表と損益計算書は元は一つの表だったんだということです。
元は一つの表だったものから資産・負債・資本を抜き出したものを貸借対照表と呼び、収益・費用を抜き出したものを損益計算書と呼ぶのです。
難しい話は必要ありません。これだけで結構です。
一つの表を二つに分けただけですから、どこかで有機的に繋がっているはずだという感覚はわかりますよね?
ここではそれだけで十分です。
まだわかりにくいですか?
それじゃ、これでどうでしょう。
海外旅行へ行ったことがあった方であれば、きっとこんな体験をしたことがあるはずです。
えっ!コンセントが違うっ!!
そうです、日本では二本の板状である電源プラグですが、外国へ行くと棒状のものがあったり、三本だったりとバラエティに富んでいます。
もちろん違うタイプのコンセントには電源プラグは刺さりません。
正しい組み合わせでなければ、接点が一致しないためですね。
というより、もともと正しく組み合わさるように作られているという方が正解です。
貸借対照表と損益計算書の関係も、このようなものなんです。
ある企業の貸借対照表と損益計算書を、ひと組のコンセントと電源プラグだと考えてみてください。
その企業の貸借対照表と別の企業の損益計算書とは、なんの有機的なつながりもありません。
これはその企業の電源プラグである貸借対照表と別の企業のコンセントである損益計算書の形状が違うためなのです。
ある企業の貸借対照表と損益計算書は、もともと正しく組み合わさるように作られています。
その金型となるものが試算表だって事です。
試算表という金型を用いて、もともと正しく有機的に繋がるようにしてから作成しているものが貸借対照表と損益計算書だということです。
いかがですか、貸借対照表と損益計算書が有機的に繋がっているという感覚はつかんで頂けたでしょうか。
ここではそれだけで十分です。
次に貸借(右左)が一致するという部分について、少し補足しましょう。
簿記とは会計取引を仕訳に変換する作業だといいました。
そして仕訳に変換する際に、貸借(右左)が一致するように変換するのです。
えっ?『そもそも貸借(右左)ってなんだ?』ですって?
うーん、困りましたね。
『数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方』の中に、試算表が載っていたのを覚えていますか?
忘れちゃった?
忘れちゃったんだったら、もう一度見てみてください。
いかがですか、真ん中から右左に分かれてるでしょ?
そして右左それぞれの最下段の数字を見てください。
同じ金額になってますよね?
これが貸借(右左)が一致するって事です。
会計の世界は鏡の世界です。
鏡の世界では、右手を挙げれば鏡の中の自分は左手を挙げますよね。
同様に会計の世界では、右に何かを記入したら同額を左にも記入しなければならないことになっているんです。
これは最も基本的な約束事ですから、意味はありません。
意味がないというよりむしろ、この約束事が守られていないものは会計の世界では存在できないということになります。
いかがですか、少しは理解が深まりましたでしょうか?
このあたりはあまり深く考えずに『あぁ、そういうものなんだ』という程度で先に進んで頂いた方がいいところです。
いずれ腑に落ちる瞬間が訪れます。
会計ってのはそんなものなんです。
英語というものは、ある日突然聞き取れるようになるものだそうです。
それまではただの音としか聞こえなかったものが、ある瞬間に言語として聞こえ出すそうですね。
これは日本語の周波数に慣れきった日本人の脳が、英語の周波数に反応するためだと言われているようです。
実は、会計もこれと全く同じなんです。
日本人の脳は、通常会計に反応しないように出来ています。
なぜだかわかりますか?
これは日本の教育においては、大学を出るまで一度もお金に関する勉強をしないことに由来すると、わたしは考えています。
全くインプットのないものに対しては、人は反応できないのです。
この感覚、わかりますよね?
いきなり物理学の話をされても理解できないように、いきなり会計の話を聞いて理解できないのです。
『それじゃ、どうすればいいの?』
わたしの一番のお勧めは、簿記3級の勉強をすることです。
これは中学生レベルと言われているもので、やれば必ず誰でも理解できるはずです。
『そこまでやる気はないけど・・・』
こういう方が一番多いんでしょうね。
次にわたしがお勧めする方法は、会計の本質をわかりやすく解説している本を何度も読み込むことです。
そこに書かれている内容が、自分の企業で理解できるまで何度も何度も繰り返し読み込んでください。
すると、ある日突然『あ、そういうことだったんだっ!』という瞬間が訪れます。
これを繰り返すと、必ず会計が理解できるようになります。
ホントですよ。
そのためのお勧め本はこちら→→→世界一わかりやすい会計の本
この本を用いて、何度も何度も繰り返し読み込んでみてください。
この本の内容が自分の企業で理解できない間は、他の本を読んでも理解できるはずはありません。
それほどやさしく解説した本です。
最後に会計が理解できるようになる人と、いつまでも理解できない人との違いを書いてみます。
これは簡単なことで、やるかやらないかの違いだけです。
頭でいろいろと考えるだけで実際の行動に移さない人は、いつまで経っても理解できるようにはなれません。
あれこれ考える前に、とにかくやってみる。
やってから次のことを考える。
これが普遍の成功哲学です。
コロンブスも、地図上だけで考えているだけではアメリカ大陸を発見できなかったでしょう。
「西に行けばいつか地球を一周して戻ってくるはずだ」と考えて、それを実行に移したからこそアメリカ大陸を発見できたのです。
あなたも、ぜひ実行に移してみてください。
きっと会計が理解できる日が来るに違いありません。
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数字を見るとおなかが痛くなる本 解説〜その①
9月15日より発売開始した『数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方』ですが、おかげさまでAmazonランキングでは4位となりました。
また紀伊国屋梅田本店でのビジネス書週間ランキングでは堂々の1位を獲得いたしました。
皆様の暖かい励ましのおかげです。
ありがとうございますっ!
ところで前回のエントリーでも書きましたが、『数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方』の解説がわかりにくいというご指摘を頂戴しております。
なにぶん200ページという制約の中で解説していくため、言葉不足の部分はあるかと思います。
また、全てを網羅することも不可能です。
そこで、このブログを用いて少し補足をしていきます。
今回は試算表についてです。
おそらくこの試算表を見たことのない方が多いのではないでしょうか?
簿記を勉強しなければ、この試算表という書類は目にすることがないと思います。
ここで一つ重要なことがあります。
それは、作成するための知識と見るための知識は違うんだって事です。
作成するための知識であれば簿記の勉強をしなければなりませんが、『数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方』で試算表を紹介したのはなぜかを考えてみてください。
そうですね、決算書が読めるようになるためでしょ?
その流れの中で、貸借対照表と損益計算書がどのように繋がっているのかを理解してもらうために、試算表を持ち出しました。
できれば自社の試算表を2ヶ月分並べて、どの科目がどのように増減しているかを見て頂ければ、利益とお金の関係がわかってくるはずです。
もちろんこれは一朝一夕にとはいきません。
何ヶ月か繰り返し見て頂く必要があります。
そりゃそうですよね、会計はそこまで簡単ではありませんから。
わかった気になっても、実務にはなんの役にも立ちませんからね。
これがつかめれば、おそらく貸借対照表だけを見てもある程度意味が理解できるようになるはずです。
しかしその域に達するまでには、しばらくかかります。
ですから当面は、この試算表では次のことを理解してもらえればそれでOKです。
●貸借対照表と損益計算書は全く関係のない2種類の書類ではない。
●貸借対照表と損益計算書が利益で繋がっているといわれる本当の理由
●貸借対照表の右側はお金の入り口、左側はお金の出口といわれていることのウソ
貸借対照表が読めない方のほとんどは、ここを勘違いしていることが多いんです。
次回から3回で、この試算表に関する3つの基本事項について解説してみようと思います。
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好評発売中!
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