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会計はきれいがいいとは限らない!?

 

税務調査においてよくある話を一つ。

税務調査にはいろいろありますが、特に現金商売のところであれば現地調査『ガサ』と呼ばれます)が行われます。 

これは朝一番に突然税務署の調査官が来場し、前日の現金出納帳残高とレジ残高とを突合するというものです。

これで現金出納帳残高とレジ残高とが一致すればOK,一致しなければ売上除外を疑われることになります。

 

ところが、この現金出納帳残高とレジ残高とがぴったり一致したとしても、売上除外を疑われるケースがあります。

それが

 

 

 

美しすぎる現金出納帳

 

 

 

なんです。

なんのことかわかりますか?

 

レジの現金は人の手で管理されています。

人は間違いを犯すものです。

つまり、一年のうちに何度かはおつりを間違えたり、計算を間違えたりするはずなんです。

あるいは書き間違えたりもするはずです。

しかし、たまに一切の間違いが無く整然とした美しい現金出納帳を保管している企業があります。

こうなると、逆に信用してもらえないんですね。

あり得ないでしょ、そんなことって。

さらに悪いことに、記載に用いる筆記具がボールペンでなく鉛筆だったりしたら・・・?

もし書き直していなかったとしても、書き直せるということだけで信用してもらえなくなります。

 

同じことは期末在庫商品の棚卸表にも該当します。

棚卸の手順としては、まず始めに陳列されている商品を実地で数取りをします。

その後、その商品の数に単価を乗じて在庫金額を算定することになります。

ここで最も大切な資料ってわかりますか?

そう、原始資料である数取りのメモ書きなんです。

その後に美しく書き揃えた棚卸表は、あまり重要視されません。

 

会計の世界では証拠資料が重要視されます。

そしてその資料において証拠能力の高いものは、手書きされた原始資料なのです。

よくある間違いは、このメモ書きにすぎない手書きの原始資料を捨ててしまうことです。

 

税務調査では、特にこの原始資料の提示を求められることが多いので、みなさんも注意して下さいね。

  

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2008年7月31日