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繰延資産・・・それは塊だっ!

 

【繰延資産】ってご存じですか?

聞いたことのない人も多いかと思います。

貸借対照表の左側、つまり資産の部の一番下あたりに出没する、正体不明の資産を指します。

『資産の部に出没するということは、やはり資産なんだろうけど・・・。』

こんな感じじゃないですか?

 

この【繰延資産】って一体なんでしょう?

いきなり正体からバラしちゃいます。

これは

 

  

費 用 の 塊

 

 

 

だと思って下さい。

『えっ?費用がどうして貸借対照表に載ってるの?』

そう感じた方は会計センスのある方です。

なぜならば、費用は損益計算書に記載されるはずだからですね。

その費用が、どうして貸借対照表にそれも資産として記載されているのでしょう?

これがこの【繰延資産】の秘密なんです。

 

それではもう少し詳しく見ていくことにします。

費用の塊といいましたが、実はこの【塊】に意味があるんです。

つまりある特殊な費用をひとまとめにしたものだと思って下さい。

主な繰延資産には次のようなものがあります。

 ・開業費

 ・開発費

 ・試験研究費

 ・・・・

他にもありますが、この3つが有名ですね。

簡単に説明していきます。

 ・開業費とは、会社設立から実際に開業するまでの間にかかった費用を指します。

 ・開発費とは、新たな市場を開発するためにかかった費用を指します。

 ・試験研究費とは、新たな製品等を作り出すための試験研究にかかった費用を指します。

 

これらの説明を見た時に、ある一つの共通点が見えてきます。

それは、

 

 

 

この先数年間の収益に対応する費用

 

 

 

だということです。

似たような表現をどこかで見ましたよね?

覚えてますか?

そうです、費用収益対応の原則を説明した時に出てきた減価償却に似てますよね。

減価償却とは、この先数年にわたり収益に貢献する資産を費用化する時の方法でした。

繰延資産も同じ考え方をするものなんです。

ですから、費用化のプロセスも減価償却と同じです。

ただし、減価償却と繰延資産とでは大きく違う点が一つあります。

それは

 

 

 

繰延資産は実態がないっ!

 

 

 

ということです。

減価償却の対象となる資産とは、例えば自動車のように実態のあるものとなります。

しかし繰延資産は費用の塊ですから、実態がないんです。

今、ものすごく重要なことを書いたのに気づきましたか?

わかんなかったでしょ?

こういうところでも会計センスが試されるんですよ(笑)。

 はい、答えは【実態がない】です。

『えっ?それがどうしたの?』って人も多いでしょう。

それじゃ言いましょうっ!

 

 

 

実態がないものが資産なんですか?

 

  

 

ということです。

そんなもの資産価値がないに決まってますよね。

資産価値がなければどうなるか?

そうです、

 

 

 

融資の際、銀行は無いものとして判断する

 

 

 

ということです。

当然ですよねっ!

でも、いるんですよ。

資産を増やすために(赤字を隠すために)開発費や試験研究費を計上する人が。

こんなことやっても、全然意味ありませんから。

だって以前も言ったでしょ?

銀行の融資係がやる一番はじめの仕事は、決算書の組み替えだって。

こんな小手先の業が通用するほど、実際は甘くはないって事です。

だからといって、全く意味のないものって訳じゃありませんから、勘違いしないで下さいね。

きちんと意味を理解した上で使うならば、もちろん有用なんですから。

 

 

 

・・・・・・(泣)

ちょっとサボったら一気に落ちますね!

まだまだウエスタンは半人前だということです。 

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2007年7月31日

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