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Vol.4 ヤフオクってホントに儲かるの?

 

Vol.1〜Vol.3で<売上高>から<営業利益>までを解説しました。

ここで一度タイトルに戻って、「ヤフオクってほんとに儲かるのか」を考えてみましょう。

 

 

 

 

 

☆ちょっと想像してみてください☆

 

 

あなたは2週間前に5,000円で購入したテレビゲームソフトをヤフオクで出品しました。

人気ソフトだったため行列が出来ており、家を出てからソフトを購入して戻ってくるまでに、実に8時間を要しました。

市場で品薄ということもあり、最終落札価格が6,000円となりました。

あなたの儲けはいくらですか?

 

 

 

 

 

これはすぐにわかりますよね?

<6,000円−5,000円=1,000円>です。

でも、あなたは本当に1,000円儲かったのでしょうか?

この1,000円というのは<粗利>に相当するものですよね。

<粗利>には購入代価に含まれるものがありました。

そうです、付随費用です。

あなたはソフトを購入するにあたって、何か付随費用を支払いませんでしたか?

 

 

 

 

 

☆ちょっと想像してみてください☆

  

 

あなたは2週間前にに5,000円で購入したテレビゲームソフトをヤフオクで出品しました。

このソフトを購入するにあたって、ショップまでの交通費が往復1,000円かかりました。

人気ソフトだったため行列が出来ており、家を出てからソフトを購入して戻ってくるまでに、実に8時間を要しました。

市場で品薄ということもあり、最終落札価格が6,000円となりました。

あなたの儲けはいくらですか?

 

 

 

 

 

こんなケースは普通ですよね。

それではこの場合の儲けについてみてみましょう。

<6,000円−(5,000円+1,000円)=0円>

利益は0円となってしまいました。

これでは儲かったとはいえませんね。

「損してないから、まぁいいか」ですって?

ホントですか?

ホントに損してませんか?

もう少しつっこんで<営業利益>はどうなのかを考えてみてください。

<営業利益>とは<粗利>から<販売にかかった費用を差し引いたもの>でした。

あなたは出品するときに何か費用がかかっていませんか?

 

 

 

 

 

☆ちょっと想像してみてください☆

  

 

あなたは2週間前に5,000円で購入したテレビゲームソフトをヤフオクで出品しました。

このソフトを購入するにあたって、ショップまでの交通費が往復1,000円かかりました。

人気ソフトだったため行列が出来ており、家を出てからソフトを購入して戻ってくるまでに、実に8時間を要しました。

なお出品するにあたって電気代や通信費などで500円かかりました。

市場で品薄ということもあり、最終落札価格が6,000円となりました。

あなたの儲けはいくらですか?

 

 

 

 

 

これだといかがですか?

これは机上の理屈ではなく、実際に必要な費用ですよね。

はたしてあなたは儲かったのでしょうか?

<6,000円−(5,000円+1,000円−500円=△500円>

(会計では−を△と表示します)

 

 

 

もしも〜しっ! 損してますよ〜っ!!

 

 

 

儲かるどころか損してしまいました。

 

 

それではもう一歩つっこんでみましょう。

今から説明する部分は、会計センスの乏しい新米サラリーマンが陥りやすいところですから、しっかりついてきてくださいね。

 

 

 

 

 

☆ちょっと想像してみてください☆

  

 

あなたは2週間前に5,000円で購入したテレビゲームソフトをヤフオクで出品しました。

このソフトを購入するにあたって、ショップまでの交通費が往復1,000円かかりました。

人気ソフトだったため、家を出てからソフトを購入して戻ってくるまでに、実に8時間を要しました。

なお出品するにあたって電気代や通信費などで500円かかりました。

市場で品薄ということもあり、最終落札価格が6,000円となりました。

あなたの儲けはいくらですか?

 

 

 

 

 

「あれ?どこが変わったの?」

そうです、どこも変わってはいません。

変わってはいませんが、今まで着目していなかった部分があります。

 

<人気ソフトでしたから家を出てからソフトを購入して戻ってくるまでに、実に8時間を要しました。>

 

この部分です。

はじめからこの部分に気がついていた方は、かなりの会計センスの持ち主です。

実はこの部分に最も重要なポイントが隠されていたのです。

 

 

あなたは8時間もかけてソフトを購入したんです。

この8時間に相当するあなたの時給は、いったいいくらになるのでしょう?

8時間ということは、ほぼあなたの日給に相当します。

仮にひと月の固定給が30万円で、出社日数が20日だったとしましょう。

<30万円÷20日=15,000円>

つまりあなたの8時間に相当する時給は15,000円となります。

これも経費ですよね?

となると儲けはどうなるでしょう?

<6,000円−(5,000円+1,000円)−(500円+15,000円)=△15,500円>

儲かるどころか大損だということがわかります。

 

 

いかがですか?

ヤフオクって思ったほど儲かりませんね。

それじゃヤフオクに出品している人たちはみんなわざわざ大損するためにやっているんでしょうか?

中にはショップが出品しているケースもあります。

このお店は損するためにヤフオクに出品しているんでしょうか?

そんなはずありませんよね。

それじゃ、どこに秘密が隠されているのでしょう?

 

次回までに、あなたも考えてみてくださいねっ!

 


 

 

 

【キャリアアップの会計センス】

 

   

  ●儲けを判断するには<粗利>ではなく<営業利益>で!

 

  ●見えない費用にも注意しよう!

 

 

 


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2009年2月14日