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Vol.2 ヤフオクってホントに儲かるの?

  

前回は粗利について解説しました。

いくら売上を増やしても、粗利の概念がなければなんにもなりません。

営業の方であれば、上司から「この商品は○○万円までは値引きしてもいい」なんて指示を受けたことはありませんか?

これを何となく聞き流してしまったらそれまでですが、会計の知識があれば「あ、これは粗利を考えての指示だな」ということがわかります。

これがわかるようになると、他の営業パーソンよりも少ない売上で大きな利益を稼ぐことも可能となるのです。

こんな例はいかがですか?

 

 

☆ちょっと想像してみてください☆

  

出品者であるあなたは、商品Aを出品しました。

あなたはこの商品Aを10,000円で10個購入しました。

これをオークションにかけたところ、最終的に11,000円で5個落札されました。

落札者からメールで「10個全部落札したら1個あたりいくらになりますか?」という問い合わせがあったので、「11,000円のところを10,500円にします」と答えました。

この場合の粗利はいくらでしょう?

 

 

これは次のようになります。

<10,500円×10個−10,000円×10個=5,000円>

売上高の合計額は105,000円となり、粗利の合計は5,000円ですね。

それではこれはいかがですか?

 

 

☆ちょっと想像してみてください☆

  

出品者であるあなたは、商品Aを出品しました。

あなたはこの商品Aを10,000円で購入しました。

これをオークションにかけたところ、最終的に11,000円で5個落札されました。

落札者からメールで「10個全部落札したら1個あたりいくらになりますか?」という問い合わせがありましたが、値引きはしない旨伝えました。

結果として5個が落札されました。

この場合の粗利はいくらでしょう?

 

 

これは次のようになります。

<11,000円×5個−10,000円×5個=5,000円>

売上高の合計額は55,000円となり、粗利の合計は5,000円です。

 

 

ここでちょっと考えてみてください。

はじめの例では105,000円の売上高に対して粗利が5,000円、次の例では

55,000円の売上高に対して粗利が5,000円です。

どっちが効率的でしょう?

今回は瞬時に判断できますが、実際にはちょっと見たくらいでは判断がつきません。

じゃあどうすれば良いんでしょうか?

 

あなたは粗利率という言葉を聞いたことがありますか?

<粗利÷売上高×100>で計算される率のことです。

つまりは売上高の中に含まれる粗利の割合ですね。

これを使えば一目瞭然なんですっ!

それでは早速見てみましょう。

 

<はじめの例>

  5,000円÷105,000円×100=4.76%

<次の例>

  5,000円÷55,000円×100=9.09%

 

いかがですか?

<次の例>の方が、効率が良いことがわかりますね。

粗利率を用いるとこのように利益を稼ぐ効率を測ることが出来るのです。

また<次の場合>を見てみると、このあとさらに5個分の売上の可能性があることがわかります。

デキる社員はこういうところを知っていて、うまく使いこなしているんです。

 

こうやって書くと誰でもわかりそうだと思うでしょ?

でもほとんどの人がわかっているようでわかっていません。

経営者でさえわかっていない人がほとんどなのです。

だからみんな薄利多売で経営難に陥っているのです。

このように粗利の概念を知っていれば、むやみに売上高ばかり増やしても意味がないことがわかりますね。

 

次回こそは<営業利益>の予定です。

 

 


 

 

【キャリアアップの会計センス】

 

 

 粗利率とは<粗利÷売上高×100>で計算される率のこと

 

 ●粗利率を用いると、利益を稼ぐ効率を測ることができる

 

 ●売上ばかり増やしても意味がない!

 

 ●効率よく稼ぐことが出世への最短距離!

 

 


 

 

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2009年2月 9日