思考を超えた節税で企業の可処分所得の最大化を目指す:安藤税務会計事務所

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売上は減らせ!

 

「何いってんだ、このひと?」って感じですよね?

でも私は本気で言ってます。

もちろんちゃんとした理由があるんですけどね。

 

ほとんどの企業では売上増大を目指して頑張っていることと思います。

ノルマを掲げて営業を叱咤激励して、なんてことやってるでしょ?

あるいは自分で営業に回っているのかも知れませんね。

売上高第一主義に陥って、今一番ホットな話題になっているのが『加ト吉』ですね。

売上が増えると社長の機嫌がいいという事で、関係会社を使って架空売上を計上していたんですね。

 

それではここで問題です。

架空売上はどうしていけないのでしょうか?

「コンプライアンス的に・・・」なんて回答はペケですよ(笑)。

会計的に考えてみて下さいね。

 

架空売上も売上に違いないんだったら、別にいいじゃないんですか?

どうしてこんなに架空売上はダメだと言われるんでしょう?

もちろんこれには明確な理由があります。

それは

 

 

 

結局は利益にならないから

 

 

  

なんです。

もっとわかりやすく言いましょう。

 

 

 

お金にならないから

 

 

 

なんですよ。

 

もうわかりますよね?

架空(バーチャル)の売上なんですから、現実(リアル)のお金にはならないのです。

現実のお金にならないものは、経営の役に立ちませんよね?

 

 

 

さてそれでは今日のタイトル【売上は減らせ!】です。

ここまでの説明で、売上が第一じゃないことは何となくわかってもらえたかと思います。

それじゃ何が第一なんでしょう?

それは

 

 

 

利     益

 

 

 

なんです。

いいですか、利益が最も重要なんですよ!

間違っても売上じゃありませんからね。

それじゃどうすればいいんでしょうか?

そうです、キーポイントは

 

 

 

粗利(売上総利益、上代-下代、売値-仕入値)

 

 

 

にあります。

粗利率(売値に対する仕入値の割合)が同一であれば、売上を1割UPさせれば粗利も1割UPします。

同じ事は仕入を1割CUTすれば達成できることになりますよね。

でも仕入数量をCUTすれば売れる数量も下がってしまいますから粗利は下がります。

それでは仕入値を1割CUTすればどうなるでしょう?

そうです、売上を1割UPさせることと同じ効果が出るんですね。

 

要するに、仕入値を1割CUTできれば、売上が同一でも利益が1割UPするんです。

 

簡単なことでしょ?

でも、案外みんな忘れちゃってるんですね。

あるいは『そんなこと仕入先に言っても無理だよ』って思いこんでるんです。

 

とにかく【売上】を増やすことに躍起になって、値引きしてまで売るもんだから、結果として利益が悪くなってる会社なんて当たり前にあるんですよ。

信じられないかも知れませんが、ほんとよく見ます。

気をつけて下さいねっ!

 

 

 

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2007年7月 8日