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貸借対照表と損益計算書は電源プラグとコンセントだ!

 

数字を見るとおなかが痛くなる本 解説〜その②

それでは今回は、『貸借対照表と損益計算書は全く関係のない2種類の書類ではない!』という部分の説明をしましょう。

 

貸借対照表と損益計算書は、ともに簿記という会計の手順に則って作成されます。

ですから本当は、基本的な簿記を知らなければ理解しにくい事は確かです。

『わかっちゃいるけど、そうも言ってられないよ』という声が聞こえてきそうですね。

わかってますよ、だから『そんな社長の気持ち、わかりますっ!』って言ってるでしょ?

ここでは、本当にざくっと貸借対照表と損益計算書の関係について説明しますね。

 

 

数字を見るとおなかが痛くなる社長にとって最低限知っておくべき事は、貸借対照表と損益計算書は元は一つの表だったんだということです。

元は一つの表だったものから資産・負債・資本を抜き出したものを貸借対照表と呼び、収益・費用を抜き出したものを損益計算書と呼ぶのです。

難しい話は必要ありません。これだけで結構です。

一つの表を二つに分けただけですから、どこかで有機的に繋がっているはずだという感覚はわかりますよね?

ここではそれだけで十分です。

まだわかりにくいですか?

それじゃ、これでどうでしょう。

 

海外旅行へ行ったことがあった方であれば、きっとこんな体験をしたことがあるはずです。

 

えっ!コンセントが違うっ!!

 

そうです、日本では二本の板状である電源プラグですが、外国へ行くと棒状のものがあったり、三本だったりとバラエティに富んでいます。

もちろん違うタイプのコンセントには電源プラグは刺さりません。

正しい組み合わせでなければ、接点が一致しないためですね。

というより、もともと正しく組み合わさるように作られているという方が正解です。

貸借対照表と損益計算書の関係も、このようなものなんです。

 

ある企業の貸借対照表と損益計算書を、ひと組のコンセントと電源プラグだと考えてみてください。

その企業の貸借対照表と別の企業の損益計算書とは、なんの有機的なつながりもありません。

これはその企業の電源プラグである貸借対照表と別の企業のコンセントである損益計算書の形状が違うためなのです。

ある企業の貸借対照表と損益計算書は、もともと正しく組み合わさるように作られています。

その金型となるものが試算表だって事です。

試算表という金型を用いて、もともと正しく有機的に繋がるようにしてから作成しているものが貸借対照表と損益計算書だということです。

 

いかがですか、貸借対照表と損益計算書が有機的に繋がっているという感覚はつかんで頂けたでしょうか。

ここではそれだけで十分です。

 

 

次に貸借(右左)が一致するという部分について、少し補足しましょう。

簿記とは会計取引を仕訳に変換する作業だといいました。

そして仕訳に変換する際に、貸借(右左)が一致するように変換するのです。

えっ?『そもそも貸借(右左)ってなんだ?』ですって?

うーん、困りましたね。

『数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方』の中に、試算表が載っていたのを覚えていますか?

忘れちゃった?

忘れちゃったんだったら、もう一度見てみてください。

いかがですか、真ん中から右左に分かれてるでしょ?

そして右左それぞれの最下段の数字を見てください。

同じ金額になってますよね?

これが貸借(右左)が一致するって事です。

会計の世界は鏡の世界です。

鏡の世界では、右手を挙げれば鏡の中の自分は左手を挙げますよね。

同様に会計の世界では、右に何かを記入したら同額を左にも記入しなければならないことになっているんです。

これは最も基本的な約束事ですから、意味はありません。

意味がないというよりむしろ、この約束事が守られていないものは会計の世界では存在できないということになります。

 

いかがですか、少しは理解が深まりましたでしょうか?

このあたりはあまり深く考えずに『あぁ、そういうものなんだ』という程度で先に進んで頂いた方がいいところです。

いずれ腑に落ちる瞬間が訪れます。

会計ってのはそんなものなんです。

 

英語というものは、ある日突然聞き取れるようになるものだそうです。

それまではただの音としか聞こえなかったものが、ある瞬間に言語として聞こえ出すそうですね。

これは日本語の周波数に慣れきった日本人の脳が、英語の周波数に反応するためだと言われているようです。

実は、会計もこれと全く同じなんです。

日本人の脳は、通常会計に反応しないように出来ています。

なぜだかわかりますか?

これは日本の教育においては、大学を出るまで一度もお金に関する勉強をしないことに由来すると、わたしは考えています。

全くインプットのないものに対しては、人は反応できないのです。

この感覚、わかりますよね?

いきなり物理学の話をされても理解できないように、いきなり会計の話を聞いて理解できないのです。

『それじゃ、どうすればいいの?』

わたしの一番のお勧めは、簿記3級の勉強をすることです。

これは中学生レベルと言われているもので、やれば必ず誰でも理解できるはずです。

『そこまでやる気はないけど・・・』

こういう方が一番多いんでしょうね。

次にわたしがお勧めする方法は、会計の本質をわかりやすく解説している本を何度も読み込むことです。

そこに書かれている内容が、自分の企業で理解できるまで何度も何度も繰り返し読み込んでください。

すると、ある日突然『あ、そういうことだったんだっ!』という瞬間が訪れます。

これを繰り返すと、必ず会計が理解できるようになります。

ホントですよ。

そのためのお勧め本はこちら→→→世界一わかりやすい会計の本

 

この本を用いて、何度も何度も繰り返し読み込んでみてください。

この本の内容が自分の企業で理解できない間は、他の本を読んでも理解できるはずはありません。

それほどやさしく解説した本です。

 

 

最後に会計が理解できるようになる人と、いつまでも理解できない人との違いを書いてみます。

これは簡単なことで、やるかやらないかの違いだけです。

頭でいろいろと考えるだけで実際の行動に移さない人は、いつまで経っても理解できるようにはなれません。

あれこれ考える前に、とにかくやってみる。

やってから次のことを考える。

これが普遍の成功哲学です。

コロンブスも、地図上だけで考えているだけではアメリカ大陸を発見できなかったでしょう。

「西に行けばいつか地球を一周して戻ってくるはずだ」と考えて、それを実行に移したからこそアメリカ大陸を発見できたのです。

 

あなたも、ぜひ実行に移してみてください。

きっと会計が理解できる日が来るに違いありません。  

 

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2008年9月27日

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