引当金って何だ?
【会計センスシリーズ】は、不評(笑)のため急遽取りやめました。
『えぇ~っ!おもしろかったのにぃ~!』って方がいらっしゃいましたら、どうぞご連絡くださいませ。
多くの方から再開の希望がありましたら、再開します。
まぁ、ないだろうけど(笑)。
ってことで今回は、引当金について少しお話ししてみようと思います。
引当金ってご存じですか?
貸借対照表を見たことがある方ならば、『これなんだろう?』って思われたことがあるんじゃないでしょうか?
引当金ってのは、大きく二つに分かれます。
一つは『評価性引当金』、もう一つは『負債性引当金』です。
って、イヤになるのはまだ早いですよっ!
漢字が並ぶとイヤになるのは悪い癖ですよ(笑)。
『評価性引当金』ってのは、貸借対照表に記載されている資産を評価し直すためのものだと思ってください。
っていってもわかりにくいですよね?
んじゃ一つ例を挙げて説明しましょうか。
売掛金ってのがあります。
商品を販売したんだけど、その代金をまだ回収していない状態を指します。
皆さんもクレジットカードを使って買い物をしたことありますよね?
このとき商品はすぐに持ち帰れますが、代金の支払いは後日でしょ?
お店側でも全く同じことが起きています。
つまり商品はお店から無くなっていますが、代金の入金は後日なんです。
将来お店はクレジットカード会社から代金をもらえますよね。
この将来お金をもらうことが出来る権利のことを、会計の世界では売掛金と呼ぶんです。
ここまではいいですね?
この売掛金、クレジットカード会社に対するものだけではありません。
一般企業にも商品を販売して、その代金は後日受け取ることがあります。
『月末締めの翌月20日払い』なんて聞いたことありませんか?
これが掛け売りと呼ばれるものです。
ここでちょっと考えてみてください。
一般企業に商品を掛け売りした場合、その売掛金は100%入金される確証はあるでしょうか?
ありませんよね?
そう、ないんです。
企業は倒産することがあるからです。
倒産したらその売掛金はどうなりますか?
焦げ付くことになりますね。
この状態を貸し倒れと呼びます。
ここまで大丈夫ですか?
ここからちょっと難しくなります。
でもちゃんと読んでね、理解不能なほど難しくはありませんから。
ってことは・・・。
貸借対照表に記載されている売掛金の全額が回収できる可能性は100%じゃないってことですね。
貸借対照表に記載されているってことは、決算日現在のものってこと。
そしてその売掛金が貸し倒れて回収不能になるのは、翌期以降のことですよね。
ということは、そもそも貸借対照表に記載されている売掛金の金額は過大に計上されていることになりませんか?
そこで出てくるのが、貸倒引当金ってヤツです。
これはその売掛金のうち貸し倒れる可能性のある金額を合理的に見積もって、売掛金からマイナスするように計上します。
つまり、貸倒引当金とは売掛金を評価し直しているってことなんですね。
ここから貸倒引当金を【評価性引当金】と呼ぶんです。
引当金は、企業会計原則注解ではこのように規定されています。
【引当金】
将来の特定の費用又は損失であって、その発生が当期以前の事象に起因し、発生の可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合には、当期の負担に属する金額を当期の費用又は損失として引当金に繰入れ、当該引当金の残高を貸借対照表の負債の部又は資産の部に記載するものとする。
ここには要素が3つ挙げられています。
①将来の特定の費用又は損失であること。
②その発生が当期以前の事象に起因すること。
③発生の可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができること。
先ほどの売掛金にたとえるならば、
①翌期以降に貸し倒れて損失となるものである。
②当期以前に商品を掛け売りしたことが原因である。
③おおむね毎年貸し倒れがあるならば、その割合を合理的に計算することが可能である。
ということで、その合理的に計算した金額を貸倒引当金として計上することになります。
いかがですか、貸倒引当金ってものがご理解頂けたでしょうか?
次回は出版業界でもっともタイムリーな話題である返品調整引当金も含まれている【負債性引当金】について解説してみましょう。
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2008年4月21日



