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会計センスシリーズ~その2~ 【正規の簿記の原則】
【正規の簿記の原則】
企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則
に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。
ってことで、今回は【正規の簿記の原則】です。
これは読んで字のごとく正確な帳簿を作成しなければならないということです。
えっ?『そんなこと言われなくてもわかってるよっ!』ですって?
いいえ、わかっていませんっ!!
それじゃお尋ねします。
正確な帳簿って何ですか?
答えられますか?
簿記検定試験で教えるとおりに作成した帳簿のことですか?
会計士や税理士が行ったとおりに作成した帳簿のことですか?
なるほど、それも確かに正確な帳簿かもしれません。
しかし、それだけが正確な帳簿なんでしょうか?
実は、ここが会計の難しいところなんです。
そしてその難しさってのは、きっと皆さんが考えているのとは全く逆だと思います。
会計が本当に難しいのは、堅っ苦しいからではありません!
アバウトだからなんですよっ!
これは先週の【真実性の原則】でもお話ししたとおりですよね。
正確な帳簿と言いながら、何が正確な帳簿なのかは正確な規定がない(へんな言い回しですね)ってのが会計の世界なんです。
ですから、正確な帳簿を作成するためには多くの経験が必要となるんです。
多くの勉強をしたから出来るってもんじゃないんですね。
ここで一つ例を出して説明してみましょう。
企業会計では費用収益対応の原則というものがあります。
これは文字通り収益と費用は対応させましょうという原則です。
ここで事務所の家賃を考えてみましょう。
通常家賃は翌月分を当月末までに支払いますよね。
ってことは12月末に支払った家賃は翌年1月分ってことになります。
ここまでは大丈夫ですね?
そこで企業会計ではこの翌年1月分の家賃は【前払費用】として処理することによって、当期分の費用としないことになっています。
理由はわかりますよね?
そう、翌年1月分の家賃は翌年の売り上げに対応するものだからです。
これが企業会計の原則だと考えてください。
で、原則には当然例外があります。
その例外が、もしこの家賃が重要性の乏しいものであったならば、いちいち前払費用なんて七面倒くさいことなどせずに、全部当期の費用としてもいいことになっているんです。
重要性が乏しいと判断されたならば、たとえ翌年の費用であっても今年の費用として計上してもいいってことになっているんです。
それではここで問題です。
重要性が乏しいとは誰がそう判断するのでしょうか?
ね、難しいでしょ?
それだったら、『絶対に前払費用にしなければならない』っていう方がよっぽど簡単ですよね。
これが会計の本当の難しさなんです。
最近は会計ソフトが安く手に入るようになりました。
操作も非常に簡単になっています。
これをもって『もう税理士なんかいらない』なんていう人がいるんですけど、
そういう人はまぁったく会計がわかっていないってことなんですね。
だからこそ、会計的な考え方が大切になるんです。
考え方が身につけば、応用力がつきますから。
その上判断力も身につきます。
会計では、この判断力が最も重要なんです。
その取引は重要性が乏しいのかどうかを判断するのは、あなた自身だってことです。
誰でもない、あなた自身が判断するんです。
だからこそ、わたしはいつも
会 計 は
あ な た の た め に
あ る ん で す っ !
っていうんです。
あなたのために、会計を楽しく学んでくださいねっ!
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2008年04月14日
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