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租税教室 考

 

租税教室というものがあります。

小学生から大学生までを対象に、税金について授業をするという国の施策です。

特に中心となる学年は、小学6年生と中学3年生です。

この租税教室、学校側から税務署に依頼があって、その後税務署から最寄りの税理士会に派遣要請が来るというものです。

学校側からの要請は、授業のカリキュラムもあって、1学年につき年1回程度となります。

 

わたしは2005年から3年間、租税教室を担当してきました。

3年間とはいっても、1学年につき年1回程度ですから、全部で3回です。

わたしはこの3回の租税教室に臨むに当たり、大きな疑問を感じました。

それは、租税教室で何を教えるかのガイドラインがないんです。

もっとも、その税理士によって違うことを教えてもいいのかもしれません。

しかしわたしの聞いた話では、このようなことをした方もいるんです。

 

●中学3年生を対照にした租税教室で、実際に生徒に所得税の確定申告書を書かせた。

●税務署が準備したビデオを流して、残りの時間は税金クイズ(あまり意味の無いもの)ですませた。

●生徒たちは将来の顧客であるため、税理士業の宣伝をした。

 

これってどうなんでしょう?

少なくともわたしから見れば、せっかくの租税教室の時間を無駄に使っているようにしか見えないんです。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

実は租税教室を担当する税理士は、税理士会から依頼が来ます。

その時、やはり自ら手を挙げた人に依頼することになります。

この自ら手を挙げた人の中には、次のような人もいるのが現状なんです。

 

●開業したてで、暇な人。

●1時間弱の授業で2万円程度の謝金が支払われるため、これを目当てにする人。

 

小中学生たちに対して行われる租税教室ですから、実は非常に重要な時間であるはずなんです。

なぜならば、小中学生は税金に対して間違った認識を持っていることが多いからなんです。

わたしが租税教室に臨む時には、授業を始める前に必ず次のような質問をします。

 

 

『この中で、税金が嫌いな人っている?』

 

 

この質問に対する生徒たちの答えは、いつも同じ。

この答え、わかりますか?

実は、

 

 

全員が手を挙げる!

 

 

のです。

どう思われます?

おかしいでしょ?

いや、おかしいんですよ。

なぜならば、彼らが税金に悪いイメージを持っているはずがないからです。

その証拠に、なぜ嫌いなのかを聞いてみるとわかります。

 

●だって、せっかく儲けたのに税金で持ってかれるなんて、ひどい・・・。

●昔は100円で買えたものが、消費税が出来てからは105円になっちゃった。

 

ね、おかしいでしょ?

小中学生たちが、自分の稼ぎの一部を納税した経験があるはずありません。

ましてや、今の小中学生たちが生まれた時には既に消費税はあったんですから。

これってどういう事なんでしょう?

 

もう皆さんおわかりでしょう。

そうなんですね、子供たちは親やマスコミの不用意な発言をそのまま鵜呑みにしているだけなんです。

大人は「税金なんか無くなった方がいいに決まってる!」なんていいながら、頭の中では税金の必要性も理解してるんですね。

しかし、子供は違います。

子供にとって、嫌いなものは悪いものなんです。

 

 

『この大きな勘違いを持ったまま、大人になってもらいたくないっ!』

 

 

というのが、わたしの租税教室の存在意義なんです。

つまり、わたしは租税教室において、子供たちの間違った認識をニュートラルに戻すことを目的にしているのです。

税金に対するわたしの考えを押しつけようとは思いません。

そうではなくて、将来税金について自分の頭で考えることが出来るようになったときに、間違った先入観を持っていない状態にしてあげたいだけなのです。

 

 

このようなわたしの考えに賛同していただける教育関係の方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡下さい。

わたしは可能な限りどこへでも、無償で、租税教室に伺いましょう。

 

 

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2008年1月22日

コメント

ウエスタン安藤様、はじめまして♪

税金の話、正しく教えてくださって
ありがとうございます。

その集めた税金の使い道についてですが、
大阪市の例をあげます。

大阪市のごみ処理場のデザイン料金は7000万かかったそうです。
こんなデザイン料払って、美術的建築物建てたなんて、
ごみ処理場なんかにお金つぎ込んでも仕方ありません。
工場の外観の飾りの金の玉が1個100万円だそうです。知っておられましたか?20個もついています。
総費用609億円、
誰でも怒ります。この税金の使い方!

http://d.hatena.ne.jp/bowtto/20080717/p2


投稿者 はるいろ : 2011年8月15日 20:48

はるいろさま
コメントありがとうございます。
 
大阪市だけでなく、全国レベル(国も含めて)で税金の無
駄遣いは存在すると考えています。
そろそろ公会計も歳入歳出だけでなく、貸借対照表が必要
となるのでしょう。

投稿者 安藤惠哉 : 2011年8月20日 12:03

貸借対照表・・・!

それはよいお考えだと思います!

公会計で実現しようとすると、それはどれくらい難しいことなのでしょうか?
具体的にどのようにしたらいいのか、方法を教えていただけないでしょうか?

ごみ処理場の件は作ってしまったものは今更どうしようもないと思っています。
それより、どうしてこのような案が通ったのか?
その経緯を知るためにも議事録を公開し、
話し合いの段階で甘かった点を洗い出し、
今後同じようなことをしないためにも、こことこことここに手をうつ、みたいなことをきちんとすべきだと思うのです。

普通のデザイン料だったらいくらなのか?
普通の建物だったらいくらなのか?ということも
金額を出して話しあわれたのかどうか?
その上で
デザイン料に7000万かけてもいい!とした趣旨や意見があり
建物に609億かけて作るだけの価値があるので、それに賛成があったということなら、
話し合いではある程度の線引き、「これは通さない」「これなら通す」というルール作りも必要だと思います。

貸借対照表は、空想的になっている頭を現実頭に切り替えるのに最適ですし、ぜひあって欲しいですね。

実現できることなら、すぐにでも実行していただきたいと
思いますし、それができないことなら、
どうしたらできるようになるのか?を考えたいと思います。

今までそれらがされていないのはなぜなのか?
ということも思います。

大阪で実現できたらどの県でも実現していける話だと思いますし、大いに実りあることだと思います。

安藤様

ぜひご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

投稿者 はるいろ : 2011年8月22日 04:28

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