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今日の二鞍【ムーン・ライト、リバティ】

 

今日は午前中は雨が降っていましたが、午後から晴れたので行ってきました。

 

まず初めにムーン・ライトに騎乗。

 

乗る前に、『今までのムーンだとは思わないでね』と言われました。

 

最近無茶をされすぎて頭が混乱しているようなのです。

 

その上どうやら人間不信にも陥っているようです。

 

一鞍で直しきることは難しいですが、少しでも人間への不信感や反発を取り除ければと思いながら乗りました。

 

 

まずはルーズレインで好き勝手に歩かせます。

 

いつもならば蹄跡を行くムーンですが、今日はくにゃくにゃとおかしな動きをしました。

 

まずはルール作りから入ります。

 

軽くビットを当ててバンピングをします。

 

ここですでに反抗が見られました。

 

反抗を取り除くためには二つの方法があります。

 

一つは【叱る】、もう一つは【馬の頭を整理してリラックスさせる】ことです。

 

【叱る】時は、馬が頭では判っていながら我が儘を言っていることが明らかな場合に使います。

 

このときは、一回叱れば『あ、ばれちゃった!』といった感じですぐに良くなるケースが多い気がします。

 

問題は【馬の頭を整理してリラックスさせる】ほうなのです。

 

こちらはまず馬の心を開かせなければなりません。

 

まずはリラックスさせるところから入ります。

 

サークルを描きながらバンピングを続けます。

 

その間、ビットは軽く当てている状態を保ちます。

 

決してビットでのプレッシャーを感じさせないようにします。

 

そうするうちに、だんだんと馬がリラックスしてきます。

 

おそらくこのときの馬の心情は、『あれ?、叱られない!』というようになってきているのだと思います。

 

 

馬の頭の混乱は、馬と人との間のルール作りが出来ていないにもかかわらず、人間の身勝手で叱り続けたときに起こります。

 

人間でもそうですが、何をすればいいのかが判らないときに、いきなり『どうしてそんなことをするんだ!』と言って殴られたらどうでしょう?

 

当たり前のことですが、反抗しますよね。

 

同じ事が馬にも起こります。

 

人間と馬との間でやっていいことと悪いことのルール作りを初めにやらなければならないのです。

 

これができていないときには、不用意に叱ってはいけないんですね。

 

 

今日はこのルール作りを徹底しました。

 

すでに馬の頭は混乱していますから、一つずつ確認していきます。

 

簡単なことから初めて、出来たら思いっきり褒めてあげます。

 

これを続けると、馬の頭が整理されてくるんですね。

 

そのうち上の人間に従う気持ちが出てきます。

 

実はこの瞬間が一番重要なのです。

 

ここで無理なことをやり始めると、また元に戻ってしまいます。

 

しばらくはビットはフェザータッチで当てていきます。

 

ちょっとしたビットの反応もすぐに手に伝わるけれども、馬の口には軽くしか当たっていない状態です。

 

この状態でバンピングだけは続けて、サークルを描き続けます。

 

馬がリラックスして、頭が下がってきます。

 

ここまで来たら、とりあえずはOK。

 

最後はスピンの動作やガイドの修正など細かい部分をチェックして、終了。

 

 

 

続いてリバティに騎乗。

 

今日のリバティは初め【ものすごく悪い子】でした。

 

っていうか、人間の身勝手で馬が悪くなっていくんですけどね。

 

今日のリバティはスパ(拍車)に異常な反応を示します。

 

駆足の扶助のために軽くスパを当てただけでバッキングをしました。

 

このため、今日はスパを当てずに様子を見ます。

 

元々軽く動く馬ですから、スパを当てなくても何度かやるうちに駆足は出るようになります。

 

しかし初めはものすごい走りを見せてくれました。

 

まっすぐラチに向かって走っていったかと思うとラチ直前で突然方向転換をしたり、そうかと思えばラチで突然急停止したり。

 

おそらく前に乗った人が嫌で、このような走り方をした結果降りてもらえたんでしょう。

 

こういうときの馬ってものすごく賢い動物でです。

 

何かをして降りてもらえた経験をすると、必ず次から同じ事をし始めます。

 

今回のようにめちゃくちゃな走り方をすれば、だいたい怖くなって降りてしまいます。

 

 

私はとにかく馬から落ちないようにだけ気をつけて、そのまま乗り続けます。

 

すると、『あれ?効かない・・・』といった感じで馬が諦めてきます。

 

この間ずっとバンピングは続けています。

 

少し落ち着いてサークルを描き始めます。

 

こうしてサークルを描いている間、何度かストップやバックを入れていきます。

 

リバティは元々ストップはいい馬です。

 

当然いいストップをしますので、このときに思いっきり褒めてあげます。

 

同様にバックも良かったので褒めてあげます。

 

そうすると、馬の方も不必要に叱られないことが判ってきます。

 

そこでルールの再確認に入ります。

 

結局今日の一鞍の中で、シングルハンドでガイドの効いた状態で乗ることが出来ました。

 

最後にはレインを持たないで、シートバックだけでストップとバックが出来るところまで行きました。

 

 

人間も馬も猫も犬も山羊も、みんな同じです。

 

ルールを無視して叱られると、誰でも反抗しますよね。

 

人間は言葉を介してコミュニケーションをとることに慣れてしまって、言葉を使わずにコミュニケーションをとることが出来なくなってきています。

 

昔から『以心伝心』や『あうんの呼吸』という言葉がありますが、最近の社会ではほとんど存在しなくなってしまったような気がするのは私だけでしょうか?

 

 

 

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2007年02月18日

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