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今日の一鞍【リバティ】

  

皆さんこんにちは、ウエスタン安藤です。

 

3週間ぶりの乗馬です。

先週・先々週とは東京出張のため行けませんでしたので、今日は無理矢理時間を作って行ってきました。

 

さて、今日はリバティです。

この馬は2年前にランチにやってきたんですが、当時は3歳の若駒でした。

来た当初から乗ってきましたが、ここ1年くらいご無沙汰だった馬です。

 

今日乗る前に、いつもアドバイスをいただいている方から言われました。

『だいぶん悪くなってるから・・・』

別に病気だというわけではありません。

馬って、上に乗る人によって良くも悪くもなるんです。

扶助を出して、馬が譲ってきたときにもリリースしなかったりすると、馬が混乱してくるんですね。

またビット(はみ)やスパ(拍車)を強く使い続けたりすると、今度は軽く当てただけで過剰に反応したりするようになります。

若い馬ではこの傾向が強く現れます。

これはずっと同じ人が乗るわけではないレンタルホースの宿命ともいえるんですね。

だからこそ、私が乗るときには出来るだけその馬を良くするつもりでトレーニングしようと心がけています。

それで最近のリバティの状態・動作の傾向などいくつかポイントを教えてもらいました。

 

馬場に出て、はじめにロンジングから入ります。

すぐに動きが悪いことに氣づきました。

動きが悪いというよりも、人間の指示に従わないと言った方が正しいんですね。

以前とは打って変わって、まるで別の馬であるかのような印象を受けました。

常足から速歩へ移行させます。

ともするとスピードダウンしようとしますので、その都度舌呼で指示を飛ばします。

こういう時の馬って、目つきが全然違います。

きつい目つきになり、ナーバスになっているのが判ります。

速歩から駆足へ移ります。

全く指示を無視します。

いっこうに駆足に移行しないんですね。

少しずつプレッシャーを強くしていきます。

とはいえ上に乗っているわけではないので、人間が馬の意識に働きかけて動かすことになります。

悪戦苦闘の結果、何とか駆足まで行きましたがすぐに止まろうとします。

しばらく続けて、いよいよ騎乗。

一抹の不安がよぎります。

 

騎乗後すぐ、まだ指示を出していないにもかかわらず動き出しました。

もちろん止めます。

いつもであればここで叱るんですが、今回は『すぐに叱らずに馬自身に考えさせるようにして』と言われていたためそのようにします。

 

先ずはウォークから始めます。

ん?ガ・ガイドが!?

なんとガイドを無視して好き勝手な方向に行こうとします。

ここでもすぐに叱らずに、指示を出して馬自身に考えさせるようにします。

 

しばらく続けた後、速歩へ移行します。

頭は上がる、ガイドは効かない、スピードコントロールは効かない・・・

なるほど、ものすごく悪くなっていました。

こんなとんでもない馬じゃなかったのに・・・。

一つずつ直していきます。

そうこうしているうちに、レインを持つ私の力が強くなっていたようで、またいくつかのアドバイスを受けました。

私は元々力が強いため、自分では弱くしているつもりでもつい強くなってしまう傾向がありました。

最近はだいぶん直ってきていたのですが、悪い馬に乗るとつい出てしまうようです。

ビットからの反応が指先に伝わってくる感覚に神経を集中し、再度速歩を出します。

すると馬が譲ってきたので、少しプレッシャーを弛めます。

 

そして駆足へ。

以前は駆足大好きリバティだったのに、扶助を出しても嫌がって全然駆足が出ません。

ここでもすぐに叱らずに、扶助を出しながら馬が譲るのを待ちます。

かなりの格闘後、何とか駆足が出たものの半周ほどで急に止まります。

前肢でいきなり止まるため、上に乗っている人間は慣性で前のめりになります。

これも反抗なんですね。

ここでは許しません。

スパを当てずに脚を強めに使って前に出します。

前に出るとすぐに駆足。

またしばらく行くといきなり止まります。

これを何度か繰り返すと、次第に馬が諦めてくるんですね。

『今日は我が儘が通らないな・・・』と馬が感じたらしめたものです。

そのまま数周サークルを描いて、ストップの指示を出します。

止まるときは見事に止まってくれるんですね(笑)。

止まったら褒めてやります。

そしてまたデパーチャーの指示。

そのまま数周走って止まります。

これを左右何度か繰り返しました。

初めから比べれば、頭の位置は下がってきたし、従順に走っているし、ガイドもよくなってきました。

ここで止めます。

 

次はスピンの練習。

外側のレインを首に当てて、外側の脚で扶助を出します。

この馬は元々スピンは得意なんです。

左右とも、きれいにロールオーバーしていました。

 

最後にバックの練習。

常足からシートバックして『ウォー』と声をかけます。 

ぴたっと止まりました。

そのままの姿勢で脚を入れ、舌呼でバックを促します。

きれいにバックをしてきます。

OK!

そのまま何度か繰り返すと、バックの時に頭が入ってきました。

ここで終了!

いいところで終わるのがトレーニングの鉄則です。

 

結局馬が悪くなるというのは、身体的な問題ではなくて精神的な問題なのです。

人間に対して従順でなくなり、指示に従わなくなっている状態を指します。

これは総じて上に乗っている人間の責任です。

馬を良くしようと考えることなく乗り続けていると、そのうち馬の頭が混乱してきます。

そりゃあそうですね、人間でも同じです。

同じことをやって、ある上司からは叱られるのに別の上司からは何も言われなかったら・・・。

どちらが正しいのか、混乱しますよね。

そうしてある上司から怒られたら、『どうしてですか?○○部長は何も言いませんでしたけど・・・』ってなりますよね。

 

馬も同じなんです。

 

だからこそ、私が乗るときには乗り始めよりも降りるときの方が良くなっているような乗り方を心がけています。

 

  

   

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2006年12月17日

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