素晴らしい失敗の挽回方法
今日、美容室に行きました。
3,4ヶ月ほど前から行きはじめたお店です。
月曜日はお休みですから、いつも火曜日の午前中に時間を取っていきます。
今日も朝から予約の電話を入れました。
カットの予約である旨を伝えると、『本日のご予約でよろしいですね?』と言われました。
そこで私は『はい、今日の11時30分から12時の間には行けます。』と答えました。
12時頃に到着しました。
お店に入り予約の確認をすると、『安藤様は11月1日のご予約ですよね?』と言われました。
『いいえ、今日の予約ですよ。』と答えましたら、一瞬のとまどいの後に『はい、承知しました。しばらくお待ち下さい。』と言われました。
私はいつもスタイリストさんを指名していきます。
もちろん今日も同じ方を指名していましたが、どうやらダブルブッキングのようです。
さて、ここからが今回のミスの挽回劇となります。
私はなじみのスタイリストさんが空くまでの間、待っていなければなりませんでした。
きちんと予約していったにもかかわらず、です。
このままであれば、いらいらが募ります。
お客様である私の心には、お店への不満が膨らんできます。
しばらくすると、一人の女性が来ました。
『あの、安藤さん。今日はアイブローカットが無料なんですが、いかがですか?』
私はアイブローカット初めてだったのですが、せっかく言ってくれていることもあってお願いしました。
このアイブローカットをしてもらっている間、私はいらいらすることはありませんでした。
もちろんお店に対する不満も全く湧きませんでした。
それどころか、非常に気分良くスタイリストさんが空くまでの時間を過ごすことが出来たのです。
その時は私は氣づきませんでしたが、このお店はかなり来客数が多いのです。
つまり、全員に対して『今日はアイブローカットが無料』のはずはないのです。
ということは、今回の予約ミスへの対応としか考えられません。
今回のミスの挽回劇では、素晴らしいポイントが2つあります。
一つは、なじみのスタイリストさんが空くまでの時間をアイブローカットの時間にすり替えることによって、お客様の不満や怒りを無くすることが出来ることです。
そしてもうひとつ、これが本当に素晴らしいのですが、『本日の失礼のお詫びとして』ではなくて『今日はアイブローカットが無料です』とした点です。
『本日の失礼のお詫びとして』と言ってしまえば、お客様の心には『お店側が失礼なことをした』という事実が残ります。
いったんお客様の心に生じた不満は、増殖することはあっても消え去ることはまずありません。
そこを、『今日はアイブローカットが無料です』という表現をとることによって、お客様の心にネガティブな氣持ちを残さない上に【得した感』まで残すことに成功しているのです。
きちんと予約した時間に行って、少し遅れたとしてもちゃんとスタイリングをしてもらえた訳ですから、『自分の予約が通っていなかった』という部分だけが本来のの不満となります。
それをうまく挽回することによって、お客様の心をしっかりと掴む手法は素晴らしいと感じました。
ただこの一連の流れが、本当にお店の意図として行われたものかどうかは定かではありません。
これを意図してやったのであれば、このお店のホスピタリティはかなり高度なものでしょう。
久しぶりに素晴らしいサービスに出会ったと感じました。
ちなみにこのお店、大阪梅田のホテル阪急インターナショナルの中の茶屋町アプローズにあるcorsoというお店です。
いつもは普通のお店ですが、ふとした瞬間にホスピタリティを感じるお店です。
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2006年10月31日




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