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ホスピタリティは諸刃の剣

   

先日、あるレストランに行きました。

こぢんまりとしていますが、雰囲気のあるお店です。

もちろん、料理も私の口に合うものを提供してくれます。

 

これまでは車で行くことが多かったためアルコールは頼まなかったのですが、そのときは私の誕生日(本当は今日10月18日なのですが)だったため、タクシーで行きました。

もちろんアルコールを注文するためです。

シャンパンを頼みました。

私はモエ・エ・シャンドンが好きなので、それをお願いしました。

 

ところでこのお店、こぢんまりとはしていますがTシャツとGパンではちょっと行きにくいといった雰囲気のお店なのです。

ご主人がシェフで奥様がホールを担当されています。

ただ、あまりかしこばらずに楽しめるようなフレンドリーな感じにされているようです。

 

さて、シャンパンが出てきました。

ん、グ・グラスが・・・!

何とシャンパングラスではなくて小さめののワイングラスが出てきたのです。

まぁ、シャンパングラスが無くても仕方ないか・・・と考えて待っていると、

『ブシュッ!』

コルクが抜ける音が聞こえてきました。

ただし、厨房の方から・・・。

さて、とどめはなんだと思いますか?

 

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グラスが空になっても、一向にサーブしてくれないのです!

『えっ?自分で注ぐの?』

試しに自分でシャンパンクーラーからボトルを取り上げると、ボトルのお尻から垂れる水滴を拭うタオルを準備してくれました。

『あ、やっぱり自分で注ぐんだ・・・。』

 

 

 

普通、お客様がレストランでシャンパンを抜く時にはどのようなサービスを期待するでしょうか?

百歩譲ってシャンパングラスは仕方ないとしても、コルクはテーブルで抜くでしょう。

これはお店側のマナーですね。

『あなたのために、あなたが注文されたシャンパンをこの通り提供いたします。』といった意思表示であり、直前に誰かが抜いてしまったものを持ってきたわけではないことをきちんとお客様の前で証する儀式だといってもいいでしょう。

 

さらに、ワインやシャンパンはやはりお店側がサーブすべきではないでしょうか。

通常、ダイニングではワインやシャンパンをお客様が自分でサーブすることはマナー違反となります。 

せっかくドレスアップしていってもシャンパンを自分でサーブすると興ざめしてしまうのは、私だけでしょうか?

このお店、ワインやシャンパンを自分でサーブすることはマナー違反だと思わせるような雰囲気のお店なのです。

 

 

このお店の考えていることは判ります。

【ホスピタリティ=フレンドリー】なのです。

確かにフレンドリーはホスピタリティーの一要素だと思います。

あのカシータでも【フレッシュ&フレンドリー】をコンセプトとしていますし、リッツ・カールトンやアマンプロでも皆さん非常にフレンドリーなのです。

しかし、フレンドリーは本当は非常に難しいのです。

 

これは一歩間違うと【失礼】となってしまいます。

さらに、これは付け焼き刃では到底太刀打ちできないものでもあります。

カシータやリッツ・カールトン、そしてアマンプロのようにフレンドリーをホスピタリティに取り込んだところは、逆にお客様とスタッフの間のマナーには非常に厳格です。

ホスピタリティとは諸刃の剣です。

この部分を取り違えると、お客様に良かれと思ってやっていることが全く逆になってしまいます。

 

 

【ホスピタリティ=おもてなしの心】

 

やはり、本当に難しいものなのですね。

 

 

  

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2006年10月18日

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