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グランドハイアットのホスピタリティ VS カシータのホスピタリティ
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9月15日から東京に行っていました。
今回はグランドハイアットに宿泊してみました。
僕は、ホテルに宿泊するときにはとにかく部屋からの見晴らしを一番大切に考えます。
部屋の広さやグレードよりも重視すると言っても過言ではありません。
そして氣に入らなければ何度でも変更してもらいます。
今回、一番はじめに案内された部屋は5階の部屋でした。
グランドハイアットですから、六本木ヒルズにあるわけです。
その5階ともなれば、目の前は他のお店が建ち並んでいるのですね。
つまり部屋の中が丸見えなのです。
そこで部屋のチェンジをリクエストしたのですが・・・。
ホテル側からすれば部屋のチェンジとはある意味クレームとなります。
ここでクレーム処理時における対応を見ることが出来るのです。
これまでたくさんのホテルで同じリクエストをしてきましたが、残念ながら今回ほどひどい対応を受けたことはありませんでした。
まず、対応するスタッフに笑顔が全くないのです。
それどころか、対応に面倒がっていることが見え見えな態度を取るのです。
『フロントに確認して、再度ご連絡申し上げます。』
こういってスタッフは部屋を出て行きました。
その後すぐに部屋の前から話し声が・・・。
そのスタッフが部屋の前でフロントに電話しているのです。
全部部屋の中まで丸聞こえなのです。
スタッフ同士の会話ですから、どのようなものかは想像がつくかと思います。
結局その日は満室ということで、8階の部屋だけが空いているということでそちらに変えてもらいました。
そして部屋に入ると、なんとこの部屋が汚いのです(苦笑)。
僕は、これが普通のビジネスホテルであれば何も言わないでしょう。
しかし今回はグランドハイアットです。
宿泊代もそれなりにするわけです。
そして僕はクレームをつけるなんてことは出来ればしたくないのです。
しかし今回はあえてフロントに尋ねてみました。
すると、あろうことかフロントはこのように対応したのです。
『部屋が汚いとのことですが、私は見ていませんので何とも言えません。』
どう思いますか?
お客が汚いと感じているのですから、客室係をよこすくらいのことをしてもいいと思うのです。
そして現状を確認した上で判断し、解決するべきだと考えます。
それを『自分は見ていないから判らない。』で終わらせてしまうと、お客の反感を買うだけではないでしょうか。
以前にもどこかのホテルで同じようなことがありましたが、そのときには『申し訳ございません。本日は全館満室でして・・・。』という返答がありました。
この一言があれば、僕は何も言いません。
なぜならば、僕は無茶を言うつもりはないからなのです。
こちらからは、『すみませんが、もし他に部屋が空いているならば変えてもらえませんか?』という表現をしているのです。
これだけホスピタリティが叫ばれている中で、これほどのグレードのホテルでもまだまだ出来ていないことに驚きを感じました。
さて、話は変わってその日の夕食です。
その日は初めてカシータに行くことが出来ました。
僕はかなりカシータの内容については事前に知識がありましたので、初めて訪れた僕がいろいろなサプライズに平気な顔をしていることに対して、カシータのスタッフが逆に驚いていたようでした(笑)。
そしてカシータに入ってすぐに感じたことは・・・。
『あ、ここはアマンプロだ!』
ということだったのです。
お店の作りもアマンプロのスタイルをあちこちに取り入れたものだったのですが、何と言ってもスタッフのホスピタリティがアマンプロのものに非常に近かったのです。
高橋オーナーの言うところの『フレッシュ&フレンドリー』が良く伝わってきました。
いつも言うことですが、ホスピタリティとは【おもてなしの心】です。
来店してくださったお客様に対して、その時間をいかに快適に過ごしていただけるかということをどこまで追求出来るかがポイントとなります。
カシータのスタッフからは、この事を心から楽しんでやっていることが伝わってきました。
その例をあげてみましょう。
ホテルからカシータまで行くために、僕はタクシーを利用しました。
タクシーに『ラ・ポルト青山まで』と告げました。
もちろん、僕は初めてですのでどのようなところか全く判りません。
しばらく走って、タクシーは止まりました。
代金を支払ってタクシーを降り、周りを見回してもどこにも『ラ・ポルト青山』は見あたりません。
それどころか、地名を見るとどうやら『原宿』のようです。
そうなのです、タクシーの運転手さんは『ラ・ポルト青山』と『ラフォーレ原宿』を間違っていたのでした。
予約の時間をすでに回っていたので、カシータに連絡を入れて事情を説明しました。
その後、再度タクシーに乗り今度は無事『ラ・ポルト青山』に到着しました。
そこで、出迎えてくれたカシータのスタッフは何と言ったと思いますか?
『わかりにくい場所で、申し訳ございませんでした。』
信じられますか?この言葉。
間違ったのはタクシーであって、カシータではないのです。
しかも、カシータは青山学院大学の真向かいですから【非常に判りやすい場所】にあるのです。
お客様のことを第一に考えているからこそ、口をついて出る言葉なんでしょう。
素晴らしいと感じた瞬間でした。
また、このようなこともありました。
僕は食べるスピードが異常に速いのです。
料理が出てきたら、数分後には綺麗になくなっています。
つまり、こうなると料理と料理の間がかなり空くことになるのです。
あるスタッフ(ラウンジマネージャさんだったと思います)が近づいてきて、このように言いました。
『次のお料理が遅くなりまして、誠に申し訳ございません。もうすぐ出来てくると思いますが、その間にカシータの中を案内いたします。』
そして、いろいろな場所を案内してくれました。
最後になんと厨房の中まで見せてくれたのです。
そしてそこで驚いたのが、厨房のスタッフが『安藤様、いらっしゃいませっ!』と元氣よく挨拶してくれるではありませんか!!
普通のレストランでは、厨房の中に入ってもあまり厨房のスタッフが声を掛けてくれることはありません。
ましてや、『○○さま、いらっしゃいませっ!』などと厨房の中へのウェルカムメッセージは聞いたことがありません。
こうして素晴らしい一時を過ごすことが出来たのですが、ホテルに帰ってもう一度考えてみると非常に重要なことが見えてきました。
今回、僕が非常に素晴らしいと感じたカシータのホスピタリティには【お金はかかっていないのです!!】
この意味、判りますか?
お金を掛けずとも、お客様に感動を提供することは可能なのです!
僕はもうカシータに填ってしまいました(笑)。
ホスピタリティのなんたるかを学びたいときには、リッツ・カールトンホテルとアマンプロとカシータに行ってみることをお勧めします。
必ず何らかの解答を得ることが出来るでしょう。
2006年9月18日




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