大きな勘違い
『先生』と呼ばれる人々によくある勘違い。
ある国会議員の方が次のように仰っています。
「国会議員になると、グリーン車のパスが頂けます。そのパスで初めてグリーン車に乗ったときは、『市民の人たちが高い代金を払っているグリーン車に、代議士だからといって無賃乗車していいだろうか。』と、なるべく目立たぬ席で小さくなっていました。ところがどうでしょう。一年たつと、グリーン車に飛びのって、空席がないと、腹が立ってくるんです。権力というものはこわいですねぇ。」
学校の先生は、子供たちから先生と呼ばれはしますが、あまり大人から先生と呼ばれることが少ないのでこの勘違いはほとんど見られません。
それでは、『士業』や『政治家』・『医者』はどうでしょう。
これらの人たちは、誰かに名刺を出すとほとんど必ず『あ、先生ですね』といわれます。
先週の木曜日の話です。
ある異業種交流会に招待していただくことができ、初めて参加しました。
で、初参加ですから皆さんに挨拶回りから始めます。
「初めまして、安藤と申します。これからよろしくおつきあいくださいませ。」
普通名刺を出すときには、「○○株式会社の□□です。」というように会社名を出しますよね。
我々士業も普通は「税理士の○○です。」とか「司法書士の□□です。」といったように資格をつけて自己紹介することが多いと思います。
僕は仕事以外で名刺を出すときは、「税理士の」という冠詞はつけません。
これは、それだけで相手が「いわゆる税理士」という感じで僕をとらえることが多いからなのです。
そのため、僕の名刺はぱっと見たイメージはデザイナーっぽく作ってあるのです。
これをプロのデザイナーさんに見せるとほとんどの方が『格好いいですね、誰かプロのデザインですか?』というほどのものです。
僕の自信作なんですね(笑)。
話がそれました。
名刺を渡した後、それぞれが名刺の内容にざっと目を通しますよね。
すると必ず 『あ、先生なんですか!』 と言われるのです。
そこで僕は、 『いえ、先生じゃありません。』 と言います(笑)。
相手の方は、驚いてもう一度名刺をごらんになり、そこに税理士と書いてあることを確認して 『やっぱり先生じゃないですか。』と仰います。
この一連の流れは、ほとんど必ずあります。
そこで僕は、 『僕のことを先生とは呼ばないでくださいね。』 とお願いします。
どうしてだと思いますか?
僕は、自分が先生と呼ばれ慣れることがいやなのです。
ある税理士の方が、以前僕にこう言いました。
『うちの顧問先で、一人だけ俺のことを先生と呼ばんやつがおるねん。(怒)』
また、こんなこともありました。
ある税理士の方の事務所に伺ったときの話です。
たまたまお中元シーズンで、事務所にはたくさんのお中元が積まれていました。
僕がおじゃましていたときに、偶然お中元の配達がありました。
その税理士先生、そのときになんて言ったと思いますか?
『よし、これで全部来たな・・・。』
僕は驚いて思わず尋ねました。
『えっ?先生全部チェックしてるんですか?』
すると、おもむろに机から出てきたのは 『お中元・お歳暮チェックリスト』 なるものでした。
お客様からお中元とお歳暮をもらうことが当たり前だと思うようになってしまっているのですね。
『先生』と呼ばれる人々によくある勘違い。
それは、『先生』と呼ばれ慣れることによって自分が偉い存在だと勘違いすることなのです。
こんな恥ずかしい勘違いだけは、絶対にしたくありませんよね。
2006年7月22日




コメントを投稿