天職と転職
天職っていったい何でしょうか。
明鏡国語辞典によると、天職とは 『天から授かった職業。また、その人の才能・性格にふさわしい職業。』 とあります。
才能や性格って年を経るに従って少しずつ変わりませんか?
根本的な性格は別として、やはりその人の性格は年を経るに従って変化すると思います。
才能も同じですね。
今まで英語が出来なかった人が英語をマスターすると、その時からその人の才能は違った一面を持つことになります。
その人の才能・性格にふさわしい職業が天職であれば、なるほど年を経るに従って職を変えることも納得できます。
今ここまで読んで、『うんうん、その通り!』と納得されたあなた。
でも、ちょっと待ってください。
それでは、あなたは一生職を変え続けるおつもりですか?
『いや、それは自分の天職が見つかればそれで落ち着くと思います。』
皆さんこう仰いますね。
それでは、自分の天職が見つかるまでは職を変え続けるのですか?
見つからなかったらどうしますか?
天職にはもう一つの定義がありましたね。
そうです、『天から授かった職』です。
天は、あなたに 『今の職業を通してしっかりと自分を磨きなさい。』 といって職を授けているのではないでしょうか。
初めにあなたが今の職業を選択したとき、どのように考えてその職を選びましたか?
恐らくほとんどの方が、その時はその職を天職だと考えて選択したのではないでしょうか。
あるいは、その職を選択したときはその職に興味があり、やりたかったのではないでしょうか。
時間がたつにつれ、いろいろな嫌な部分が見えてきます。
これはどんな職業についても等しくつきまとうものだと思います。
『こんなはずじゃなかった・・・』
『こんなつもりじゃなかった・・・』
そう言って、皆さん新たに天職を求めて転職していきます。
結局、この繰り返しでしかありません。
そうではなく、自分の今の職が天職なんです。
天職とはあなたにとって楽な職業であるという意味ではありません。
天職とは、『あなたはその職を通して苦労をしなさい』といって天が与えた職なのではないでしょうか。
このことに氣付いたら、もう少し頑張ってみようという氣が起こりませんか?
実はこれ、岩元貴久さんに共有していただいた知恵です。
岩元さんの最近の著書『仕事が嫌になった人へ』には、こういった知恵がたくさん載っています。
僕は職業柄、たくさんの社長と会います。
そして、どうしても成功できない社長もいらっしゃいます。
その典型的な例が、『一つの事業に集中できない社長』なのです。
ある一つの事業を始めて、それがなかなか伸びなかったとします。
すると、すぐに目移りしてしまうのですね。
隣の芝が青く見えるのです。
で、別の事業を立ち上げる。
一つの事業もまともに出来ない社長が、同時に2つの事業で成功できる確率は非常に低くなります。
当然のことながら、資金が不足します。
すると、手っ取り早く資金が確保できそうな別の事業に触手を伸ばす・・・。
あ、これは僕のゲストの話ではありません。
僕はこのような相談を受けたら、まず間違いなく現状を打破すべく努力する方をすすめますし、今までもそうやってきました。
何でも一つのことをやり遂げたら、それなりに素晴らしい未来が待っているはずです。
もう少し、あとちょっとだけ頑張ったら・・・。
天職を求めて転職していくのも良いのかもしれませんが、もう一度見つめ直して現状を打破していくのも良いとは思いませんか?
2006年7月18日




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