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ランチメニューの難しさ

先日、あるゲストから「この近くでおいしいものを食べられる店はありませ
んか?」というお尋ねをいただきました。

僕は常々「おいしいの基準は人によって違う」と考えていますので、その
ことを伝えた上で、あるお店を2件(1件はゲストです)を紹介しました。

すると、「じゃあ、まずランチへいってから判断しますね。」と仰いました。

僕は、ゲストの方のお店のランチの内容を知っています。

残念ながら、こちらは「ごくありきたりのランチメニュー」を少し良くした程度
のものでした。

僕はいつも「ランチメニューで極端に手を抜かないように」と言っているの
ですが、その理由がこれなのです。

 

お客様(特に主婦に多く見られる傾向です)はまず手頃な価格帯のもので
テストされます。

そのテストに合格したら、次は本格的に・・・と考えている方がかなり多い
ようです。

これは非常に合理的な方法なのですが、ランチ=ディナーとはいえないこ
とにあまり気づいていないようなのです。

 

ランチがおいしければ、ディナーも期待できる。

 

なるほど、これはその通りでしょう。

 

ランチが良くなければ、ディナーも良くないだろう。

 

実はそうではないのです。

 

 

ランチが普通でもディナーはおいしい店はたくさんあります。

小規模になればなるほど、この傾向は強まると思います。

なぜか・・・?

 

ランチはリーズナブルな価格設定を求められるからなのです。

その中で、利益を確保しなければなりません。

 

僕が今回紹介したお店は、「欧風料理屋 レザン」といいます。

大阪府豊中市東豊中町に小さなお店を持っています。

オーナー(兼シェフ)は東急ホテルのメインダイニングで修行を積んでこら
れた方です。

「おいしいものを提供したい」という信念で、コンソメも自分で煮込んで作っ
ています。

 

ここのお店で出る食後のコーヒーがまた素晴らしいのですが、実はこれは
ディナーでしか出ないのです。

ランチは別の豆を使っているということです。

 

ディナーで使っているコーヒー豆は、これまた僕のゲストのコーヒー豆屋さん
(「生豆焙煎館 フレビコーヒー」さんといいます)を紹介したのですが、豆が
素晴らしい分やはり少し単価が高いのです。

本当はこんなところで差をつけるべきではないのですが、半年程度は様子
を見るつもりです。

その後、アドバイスをしようと考えています。

 

町の小さな料理屋さんはディナーよりもランチを研究しなければなりません。

ランチをおろそかにすると、ディナーのお客様を逃がしていることになります。

本当は「お店のオーナー」に会いに来てくれるようになるのが理想なのですが、
この話はまた別の機会にしましょう。

 

ランチメニューは簡単なようで実は非常に難しいのですね。

2006年5月 7日

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